暁 〜小説投稿サイト〜
明日の日記
後悔
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いるのに、出来ない。

こんなこと今まで無かった


次第に嫌な予感がしてくる
1週間と1日前に女神から言われた言葉が、記憶の端から蘇ってくる

『 戻った時間の10倍の人生を・・・・ 』

・・・犠牲?

冷たい汗が背中を流れる


「 嘘・・・だろ?・・・ 」


時間を戻せない → 犠牲が払えない → 犠牲が足りない

現状から導き出される答えが、僕の頭の中で反芻する

犠牲が足りないって事はつまり・・・





     命が燃え尽きる寸前だと




僕の思考回路がそこまで答えを導き出し、活動をやめようとする
しかし、それを無理やりに叩き起こし、強制的にブン回す


考えろ!

考えを止めるな!

死にたくは無いだろう?

だったら考えろ! 何か方法を!



今から数えて、スーパーに行ったのは約6時間前
10倍の時間を犠牲にするということは、僕に残された命は
最大で60時間弱で、最悪の場合、今すぐにでも・・・・・



僕はとりあえず考える時間を作るために、明日の朝まで跳んだ







^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^









眠いなんて言ってられない



少し前まで、その気になれば何でも出来る。と、全能感に浸っていたことを
僕は認めざるをえなかった

そうでもしなければ、自分の心にポッカリと穴が開いたようなこの喪失感を
説明できなかったからだ

ただの人間に成り下がった屈辱。


「 もっと早く教えてくれればよかったのに 」


この期に及んで、他人(他神)のせいにしている自分の器の小ささが嫌になる

これからどうすればいいんだろう?

過去に戻れない僕なんて、そんなの僕じゃないのに。



ここまで自分を無能だと思ったことは無かった

自分で自分を肯定できない

じゃあ誰が自分を、自分という存在を認めてくれるというのか





誰もいない

誰も僕を肯定してくれない






僕はベランダの手すりに手をかけた





----------------










  ・・・・とぅっとぅるー  とぅっとぅるー


人生を終わらせる数秒間の自由落下を始めようとした時、スマホ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ