後悔
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いるのに、出来ない。
こんなこと今まで無かった
次第に嫌な予感がしてくる
1週間と1日前に女神から言われた言葉が、記憶の端から蘇ってくる
『 戻った時間の10倍の人生を・・・・ 』
・・・犠牲?
冷たい汗が背中を流れる
「 嘘・・・だろ?・・・ 」
時間を戻せない → 犠牲が払えない → 犠牲が足りない
現状から導き出される答えが、僕の頭の中で反芻する
犠牲が足りないって事はつまり・・・
命が燃え尽きる寸前だと
僕の思考回路がそこまで答えを導き出し、活動をやめようとする
しかし、それを無理やりに叩き起こし、強制的にブン回す
考えろ!
考えを止めるな!
死にたくは無いだろう?
だったら考えろ! 何か方法を!
今から数えて、スーパーに行ったのは約6時間前
10倍の時間を犠牲にするということは、僕に残された命は
最大で60時間弱で、最悪の場合、今すぐにでも・・・・・
僕はとりあえず考える時間を作るために、明日の朝まで跳んだ
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眠いなんて言ってられない
少し前まで、その気になれば何でも出来る。と、全能感に浸っていたことを
僕は認めざるをえなかった
そうでもしなければ、自分の心にポッカリと穴が開いたようなこの喪失感を
説明できなかったからだ
ただの人間に成り下がった屈辱。
「 もっと早く教えてくれればよかったのに 」
この期に及んで、他人(他神)のせいにしている自分の器の小ささが嫌になる
これからどうすればいいんだろう?
過去に戻れない僕なんて、そんなの僕じゃないのに。
ここまで自分を無能だと思ったことは無かった
自分で自分を肯定できない
じゃあ誰が自分を、自分という存在を認めてくれるというのか
誰もいない
誰も僕を肯定してくれない
僕はベランダの手すりに手をかけた
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・・・・とぅっとぅるー とぅっとぅるー
人生を終わらせる数秒間の自由落下を始めようとした時、スマホ
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