早すぎる決戦
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「ええい!!機雷と落とし穴ごときにやられただと!?我が軍は一体何をやっているのだ!木馬を墜とすには絶好の機会だというのに!」
「落ち着けガルマ。向こうには黒の亡霊もいるんだ、迂闊に攻めたのが悪い」
「何だと!?」
ジオン軍の拠点では作戦失敗に怒りをむき出しにしているガルマと旧友の情けなさに少し苛立つシャアがいた
「次は私も出る。しっかりと策を練って確実に木馬を墜とすんだ」
「すまないシャア。そうだな、次こそは全力を持って木馬をたたきつぶすぞ。そのときは力になってくれるな?」
「勝利の栄光を君に」
扱いやすいやつだ、とほくそ笑むシャアに、気持ちが高ぶっていたガルマが気づくはずもないのであった
シャアの描くザビ家滅亡への道のりに足を踏み入れたことにガルマが気づくこともないまま夜は更けていった
・・・翌日、早朝、士郎の隠れ家にて・・・
「ハロハロ、シロウ、タダイマ」
「ハロ、よかった間に合って」
ハロが弾薬を補給し終えて隠れ家に戻った頃、士郎はディスプレイを見て慌てていた
それもその筈、原作よりも早期にガルマがガウで出撃したからだ
なぜディスプレイでそのことがわかるのかは置いておくとしてこれは結構な緊急事態だった
なぜなら士郎は今回の件に関して全くと言っていいほど準備が出来ていないのだ
「なんでこんなに早く?・・・まさか俺が昨日ジオンを壊滅させたからか?・・・ジオンの襲撃がないに等しかったホワイトベースはニューヤークまで行って潜伏しちまってるし、
シャアにもかなり警戒されてたからな・・・クソッどうする?どうすれば・・・」
しかし、士郎は慌ててすぐに行動に出るということはしなかった。それは短い間だが、士郎が体と心で感じた戦争での生き残り方だったからだ
そして、少しして士郎は結論に至る
「ハロ、今からザクの推進力を底上げする。そっちの方は俺がやるからいいんだが、火力が欲しい。多少重たくてもいいから火力のある武器を集めてくれ」
「ハロハロ、リョウカイ、イッテイマス」
そして再びハロはシャトルに乗り込んだ。士郎はそれを見届けてから回収に取り掛かるのであった
「ホワイトベースと交戦するまで約4時間か・・・」
かすかな士郎のつぶやきは誰もいない隠れ家にこだました
・・・4時間後、ホワイトベースにて・・・
「敵機接近、ガウとドップです!数はガウが1、ドップは多すぎて数え切れません!!」
「総員第一戦闘配備!MSも全機用意させろ!ジオンめ、遂に総力を挙げてホワイトベースを墜としに来たか!」
原作と違ってホワイトベースとまだ一度しか交戦していないジオン軍には戦力に余裕があったが、それを全てこの戦闘に持ってきているのだ
到底ガンダム1機
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