SAO編−白百合の刃−
SAO17-白の死神
[13/13]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
は正直怖くて、仲良くなれるかなって思ったけど、誰よりも優しいことを知り、仲良くなりたいと思い、あの日、約束した日から貴女のことをとっても信頼することが出来た。
キリカ。私が死んでも生きてください。自暴自棄になってしまうか心配だけど生きてください。
死なないで、そして私達にしてくれたように、優しいキリカでいてください。それが私の願いです。
あ、まただいぶ時間余っちゃた……。
あのね、タイマーをクリスマスにしたのはせめてそれまで頑張って生きたいなって思ったから、キリカと一緒に女の子同士のクリスマスパーティーとかしてみたいかな?
ついでに言えば、キリカは綺麗だから女の子らしくなったほうがいいかな? もちろんそのままでも魅力あるけど、あぐらはよくないよ……。
えっと、歌でも歌おうかな。キリトにも、クリスマスの定番の赤鼻のトナカイを歌ったの。時間が余っちゃたから。
キリカも、私の歌聞いてください。
●
サチが歌い、最後に私への送る言葉が終えるとクリスタルの光が点滅して、サチの声がきこえなくなった。
やっぱり……最低なことをしちゃったんだね。
改めて罪の重さを自覚する。私は一生償えず、許せない罪を犯してしまったんだ。
どうしてかな…………?
涙が止まらないのに、苦しみや痛みが和らいでいくのはいったい…………。
「わかった? 罪を犯したからって、生きたいと口に出してもいいのよ」
そうか。私は…………救われたんだ。冷たくて闇のような深海からサチと血聖騎士団の人が助けてくれたんだ。
それが嬉しくって、満たされて、感無量なんだ。
「貴女はね、苦しみももがきながら、楽しんだり笑ったりしていいのよ…………光から背けずに、光にあたってもいいのよ」
「……はい…………はい……っ」
今、私がするべきことは一つ。
「その、さっそく悪いんだけど……少し、少しだけ泣くから……抱きしめて……ください…………っ!」
彼女は頷きも声を発することはなかったが、ちょっと痛いくらいに、強く抱きしめてくれた。
「ありが……とう、助け……て、ありがとう……っ」
これまでの辛いこと、悲しいこと、痛いことなど、あらゆるもの全てを出すかのように、助けてくれた血聖騎士団のクールな女性プレイヤーにすがりつき涙を流した。
……キリカ。私にとって……ううん、私達にとって太陽みたいなものだった。優しくて頼れる素敵な人。
じゃあね、キリカ。貴女と会えたこと、一緒にいられたこと、本当によかった。
さよなら。
ありがとう。
最愛なる親友、
キリカ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ