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ソードアート・オンラインーツインズー
SAO編−白百合の刃−
SAO17-白の死神
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 ソードアート・オンラインがデスゲーム化して、この世界での一年。二度のクリスマスを控えていたこの頃の話。
 その日は特別な祝日でもあり、恋人や友人らなど満たされた者達にとっては特別な日、各層ではクリスマスイベントを計画して、その一日を満喫しようとする者がたくさんいて楽しんでいる。
 
 でも、私にはどうでもよかった。
 
 昨日、一昨日と変わらないくらい、私にとっての一日は全部が同じ一日。
 
 私に、なにかしらの感謝をするような日も、感謝をされるような日もない。

「ぐはっ!」

 最前線、第四十九層。ソロで迷宮区に行こうとした時、曲刀使いのおっさんが私の存在と行動が不満らしく、私を否定するように口出ししてきた。
 相手が言っていることはもっともだった。私は一人で勝手にみんなに迷惑をかけていることは確かだった。
 でも、だからって、私がなにもせずに生きろというのか? そんなの、私自身が許されない。私みたいな人だからこそ、みんなに迷惑をかけるがそれでも、救われる人だっているはずなんだ。
 私はしばらく、おじさんと口論した結果、デュエルで決着をつけることにした。
 その流れに、持ってこれたのは好都合だった。ここで時間を食うわけにはいかないので、私は瞬殺した。

「ば、バカな……『聖竜連合』の上位の実力を持つ私が…………」

『聖竜連合』は攻略組の中でも最大ギルドの一つ、フラグボスのためなら一時的にオレンジ化も許さない連中。そのうちの一人が、私の行動を控えるようにと上から目線で命令してきた。それも当然の話か、私の存在が気に食わなければ口出しするのも確かだ。
 でも、それでも…………邪魔をしないで!

「私が勝ったのだから、言うこと聞いてね…………二度と邪魔をしないでください」

 私はカタナを左腰の鞘に収め、迷宮区へと進みだした。
 周囲の人々は、私を見かければ罵倒を漏らしたり隣の人とヒソヒソ話したりすれば、怯える人もいる。今の私は悪い意味での有名人。知らない人は下層にいる人達ぐらいだろう。だが、私は気にしなかった。気にする必要なんてない。好ましく思われないのも必然。むしろ好ましく思える人ではない。誰がどうこう言われても、私はやるべきことを成し遂げるために前へ進む。
 立ち止まることは許さず、前に進めと、足を動かす。

「っ――――」

 突然、カナヅチで打たれたような頭痛が襲われた。それもいつもより長く、頭痛が走り、上手く歩くことが出来ない。
 おまけに視点が定まらなくて、ちゃんと前を見ることが出来ない。
 まずい、ここで倒れるわけには……。
 バランスを崩して地面に倒れかけてしまう時だった。

「あぶなねぇ!」

 受け止めてくれたのは、趣味の悪いバンダナ、無精(ぶしょう)ひげに囲
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