少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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Side 愁磨
「うっざぁぁぁぁぁぁい。いつまでやってるのかしら?」
「なっ……?え?」
"月夜の黒猫団"のギルドホーム。色々と事情があってキリトが責められていた訳だが、とうとうそのウザさに
ノワールがキレた。・・・そりゃそうだ。んな話を身内じゃない奴が居るところでやるもんじゃない。
そして何より―――
「私良く分からないのだけれど、レベル偽ってたのがそんなに気に食わない事なのかしらぁ?
ベータテスター?って言うのだって、要は羨ましいだけでしょ?そんな事をネチネチネチネチ……。
男らしくも無いにも程があるわよ。」
「お……お前に関係無いだろうが!」
「そうね、関係無いわね。でも命の恩人の目の前で争う事でもないわよねぇ?そんな事されたら、何で
こんな人達助けちゃったかなーとか思っちゃうのが普通だと思わない?
まぁ私は美少女助けられただけで満足なのだけどね〜♪」
「お、お姉様………っ?」
・・・真っ赤だったり真っ青だったりする男性陣を放置して、女性陣は背景にハートとか百合を振りまいて
二人だけの世界に入ってしまった。まぁ、俺もノワールと同意見だから突っ込まないが、これ以上ここに
居ても仕方ないし空気悪くするだけだし帰るか・・・。
「ノワール、もう行くぞ。アリアが完全に寝てる。」
「なん、ですって……!ごめんなさいサチ、また今度、ゆっくりお茶でもしましょうね。」
「はいお姉様!あの、お茶も良いのですけれど、槍スキルの方も見て頂ければ……。」
「ええ勿論、お安い御用よ。それじゃあ。」
「はい、また!」
これ以上幸せな事が無いんじゃないかと思える笑顔で俺達を見送るサチ。その奥で、キリトは顔に
『すまない』と思い切り書いて困った笑顔を向けて来た。・・・また後で話しを聞いてやろう、うん。
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subSide キリト
「それじゃみなさん、あでゅー!」
バタンッ
『『『……………………。』』』
シュウマ達が去った黒猫団ホーム。
ノワールさんに言い負かされた上放置されたケイタは今にも噴火しそうで、他の三人はそれぞれ何か
考えている風だ。サチは・・・恍惚とした表情で、鼻歌でも歌い出しそうだ。
「キリト。ノワール……さん?の言う事も尤もだが、俺達はお前への不信感を消せない。
分かっていると思うが―――」
「……ああ、俺は出て行くよ。今まで、すまなかった。それと…………ありがとう。」
「―――ッ!早く出て行け!」
ケイタの叫びを背に受けホームを出る。それと同時に軽いポップ音と共に、目の
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