少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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れ切った。
それにより早くも敵の総数が半分になったようだ。挙動が代わり、1か所に球体の様に集まり動かなくなる。
「お…?なんだなんだ?」
「全員距離を取れ!なるべく扉の近くに広く布陣するのだ!」
「ったく気持ちわりぃ奴だぜ。数が半分なったってHPバーが碌に動きやがらねぇ。」
「これからが本番だとでも言いたいんじゃないか?あぁいやだ……帰っていいか?」
「私だって帰りたいわよ………全く。」
嫌がっている内に奴の合体(変体?)が終わったようで、黒い繭が光り輝き、罅が入る。
バガッ! ガリガリガリガリ!
「うぇええぇぇえええーー!やっぱ無理無理無理ぃーー!」
「おぉっと、逃がさないよ?どうやら……今までとは訳が違うようだ。」
その罅から蜘蛛の様な長く鋭く、毛の生えた――どうやって収まっていたのかと突っ込みたくなる――
足が飛び出て来て、歩こうと地面を引っ掻く。あまりの気持ち悪さに逃げ出そうとした所で
ヒースクリフとエリゴールに肩を掴まれ、呆気無くその場に留まらせられた。
バガッ!バガッ!バガバガバガッ!
「来た来た来た………なんだ、ただの大蜘蛛か?」
ヒュンッ!
「………飛んだぞ?」
バサッ ブブブブブブブブブウブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ!
『ヒキュァァァアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーー!!』
「あらあらあら……女の子版ベルゼブブって感じねぇ。意外と美人さん。」
繭が弾けるとその8本の足で跳び上がり、上空で蜂の翅を広げ浮遊するその姿・・・。
アラクネ―に蜂の翅をつけて、腹部から3節になった長い鎌状の腕が生えた【the Queen of variant】。
キモい事はキモイが、思ったよりは全然やりやすくなった。
「で、あのかわい子ちゃんは素直に降りて来てくれると思うか?」
「降りて来ないだろうなぁ……。ノワール、届くか?」
「目算で15m、って所かしら。殺ってみせるわ……!」
明らかにニュアンスが殺る気満々なノワールが装備を変更し、少々レアな投擲槍を装備し直す。
そして上方へ槍を向けると、赤いライトエフェクトと共に纏う空気さえ真紅に染める。
異変に気付いた異形の女王様がこちらへ向くと同時、天への一撃が射出される。
「誰を見下ろしているのか理解させてあげる……!"ティープアウフ・ファウレン"!!」
ドウッ!!
『――――――――ィィィィ!!』
ギィギギギギギギギギギギィン!
「高周波の膜……"アルマ・シールド"か!?」
「おいおいおい、投擲無効化の防御スキルだぞ?空飛んでる相手が持ってていいのかよ!?」
ノワールが正式なシステム
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