少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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あり、ボス戦となれば
更に5ほどレベルが上でないと危険と言われている。この男がそんな事を知らないとも思えないが・・・。
「あのモンスターは見た目通り、一体一体は蟲系モンスターより遥かにVIT系統が低い。
それこそ装備・ステータス共にバランス型が思い切り踏んだだけで倒せるほどにね。」
「と言う事は……?」
「数が半分……つまりHPがイエローになった時点で融合・巨大化する特殊能力持ちだ。
完成まで時間はかかるが、その後は【the foriys ettin】が40層で出現した時と同じステータスとなる。
防御力は低いが、その分特殊攻撃を複数持ってね。」
25層のあの双頭巨人と同じ強さだと・・・?あれから15層も上の強さとなると厳しいな。
転移結晶無効化空間でもないだろうが、緊急の事態に備えて俺達も待機しておく必要があるか・・・。
やれやれ、超級ボス2連続とか頭が痛くなるよ。
「お前にとっても不測の事態、か……。了解了解、俺達も本気でやらせて貰うよ。」
「ああ、そうして貰えると助かる。必要とあれば―――私も本気を出す。」
その鋭い目を見た瞬間、不覚にも喜びと恐怖で寒気が走った。
成程、この男も飄々としているがプライドが高い上に"子供"だ。自分の作ったオモチャを他人に弄られて
ここまで怒るとは・・・。近い内に、手合せしたいねぇ。
「む……こ、これは失礼した。私とした事が取り乱したね。」
「なぁに。思ったより余程人間らしいと思っただけだ。寧ろそちらの方が好ましい。」
「からかうのはよしてくれないか…やれやれ。では明日、よろしく頼むよ。」
それだけ言うと、そそくさと席を立つヒースクリフ。無関係の人間2千人以上を間接的に殺した奴が
恥ずかしがったり怒ったりゲームを楽しんだり・・・・・ああ、本当に―――
「人間は、面白い。なぁ?――」
その呟きを聞く者は、今となっては俺以外に存在しない。
………
……
…
翌日、作戦会議で決定された通りの時間に49層ボス間前の扉に、いつもの顔見知りのメンバー達と
少々緊張した面持ちの上位勢と数人の中堅達が集まった。
「これで全員かね?」
「ハッ!重槍騎士改め重盾騎士隊30名、投擲部隊10名、後ろ備え10名。合計50名全員揃っております!」
「よし。諸君!これから挑むボスはかつてない程精神的に厳しい相手となるだろう!
しかし、これを乗り切れば他のプレイヤー達とは比べるまでも無い精神力を手に入れる!
では行くぞ!重盾隊、構え―――全軍突撃!!」
『『『うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
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