少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も許されず、あいつらが逃げた理由を本能的にのみ理解し、俺も逃げた。
………
……
…
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………。」
「よぉ、キリト……お前も、あれ見たのか……?」
「あぁ、見たよ。あれは……辛いな。いろんな意味で………。」
ダンジョンの入口まで脇目も振らず逃げて来た俺は、息を切らせつつ(切れる訳が無いのだが)隣りに
倒れたシュウマと半分意識を失いつつ、あの・・・ボス?の感想を述べ合う。
しかしアレは・・・何といえばいいんだろうか?
「今までとは違うな、アレは。」
「え!?あ、ああ……そうだな。このダンジョンのモンスターとは明らかにタイプが違う。」
「・・・いままで、似た子・・・ボスなってた。」
「そうねぇ。セオリーで行けばゴーレムっぽいのがボスに来るとばかり思ってたから……。
15層の時とは比べ物にならないわ。アレは……アレは………ねぇ?」
「「ああ……。」」「・・・うん。」
ノワールさんの『分かるでしょ?』と言いたげな目配せに、同じ様なゲッソリした表情で答える俺達。
非常に思い出したくないが・・・あの、"蟲の大軍"としか言えないボス(名前を見る余裕さえなかった)。
男でも逃げたくなるあの見た目だ。攻略組に数人しかいない女性陣は辞退すると考えて良いだろう。
この三人も――狼狽える所など初めて見たし――望み薄だろうな。
「仮に、仮にだ……。アレ全部でボスだとしたらどう戦う?」
「的がどのモンスターと比べるまでも無く小さいからな……。防御力が高いとも思えないし、ふ、踏めば?
いやスマン嘘だゴメン許してくれ俺だって嫌だ。投擲スキル持ちか、大剣とかの範囲攻撃で、か?」
「それが最適よねぇ。あと、自分でやるのは御免だけれど踏むって発想は悪くないと思うわよ?
突撃槍系を並べて、"マヘンジー・ダート"で一気に………!」
「他人任せなのが癪だけど、今回はそれでお願いしたいなぁ……。」
ウンザリしつつ、どうにか他人任せの作戦にならないかと話し合いながら帰る。
まぁ、どうせ決めるのはあの男なんだがな―――
「おや、攻略組のトップ4人が一緒とは珍しい。3人は先程ぶりだがね。どうかしたのかい?
凄く疲れた顔をしているが?」
「五月蠅い、帰れ。いやお前らもボス見て来い、嫌でも分かるから。」
「貴様、団長に向かってその口の利き方は――!!」
「気にするな。ボスに関しては他の分隊が向かったよ。そろそろ帰ってくるはずだがね?」
・・・その男の事を思い浮かべたと同時、噂をすれば何とやら。ダンジョンに出て来る事自体珍しい
そいつが部下を引き連れて現
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ