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少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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も許されず、あいつらが逃げた理由を本能的にのみ理解し、俺も逃げた。

………
……


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ………。」

「よぉ、キリト……お前も、あれ見たのか……?」

「あぁ、見たよ。あれは……辛いな。いろんな意味で………。」


ダンジョンの入口まで脇目も振らず逃げて来た俺は、息を切らせつつ(切れる訳が無いのだが)隣りに

倒れたシュウマと半分意識を失いつつ、あの・・・ボス?の感想を述べ合う。

しかしアレは・・・何といえばいいんだろうか?


「今までとは違うな、アレは。」

「え!?あ、ああ……そうだな。このダンジョンのモンスターとは明らかにタイプが違う。」

「・・・いままで、似た子・・・ボスなってた。」

「そうねぇ。セオリーで行けばゴーレムっぽいのがボスに来るとばかり思ってたから……。

15層の時とは比べ物にならないわ。アレは……アレは………ねぇ?」

「「ああ……。」」「・・・うん。」


ノワールさんの『分かるでしょ?』と言いたげな目配せに、同じ様なゲッソリした表情で答える俺達。

非常に思い出したくないが・・・あの、"蟲の大軍"としか言えないボス(名前を見る余裕さえなかった)。

男でも逃げたくなるあの見た目だ。攻略組に数人しかいない女性陣は辞退すると考えて良いだろう。

この三人も――狼狽える所など初めて見たし――望み薄だろうな。


「仮に、仮にだ……。アレ全部でボスだとしたらどう戦う?」

「的がどのモンスターと比べるまでも無く小さいからな……。防御力が高いとも思えないし、ふ、踏めば?

いやスマン嘘だゴメン許してくれ俺だって嫌だ。投擲スキル持ちか、大剣とかの範囲攻撃で、か?」

「それが最適よねぇ。あと、自分でやるのは御免だけれど踏むって発想は悪くないと思うわよ?

突撃槍系を並べて、"マヘンジー・ダート(直線突撃)"で一気に………!」

「他人任せなのが癪だけど、今回はそれでお願いしたいなぁ……。」


ウンザリしつつ、どうにか他人任せの作戦にならないかと話し合いながら帰る。

まぁ、どうせ決めるのはあの男なんだがな―――


「おや、攻略組のトップ4人が一緒とは珍しい。3人は先程ぶりだがね。どうかしたのかい?

凄く疲れた顔をしているが?」

「五月蠅い、帰れ。いやお前らもボス見て来い、嫌でも分かるから。」

「貴様、団長に向かってその口の利き方は――!!」

「気にするな。ボスに関しては他の分隊が向かったよ。そろそろ帰ってくるはずだがね?」


・・・その男の事を思い浮かべたと同時、噂をすれば何とやら。ダンジョンに出て来る事自体珍しい

そいつが部下を引き連れて現
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