少年は剣の世界で城を上るようです 第五層
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前に簡易ウインドウが
出現する。当然その内容は、"ギルドを強制脱退させられた"旨だった。
・・・元々ソロだったとは言え、直ぐに元通りってはいかないだろうなぁ・・・・・・。
「しばらく、休むのもいいかも知れないな。」
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「っそぉーーい!」
ザシュッ!
『ギャギャァッ!』
パキャァァン ピンピロリロリン♪
「……ねぇシュウ。飽きたって言うのが大半だけれど、レベル上がり過ぎじゃないかしら?」
「ほかのひと、置いてけ・・・ぼり。」
「………まぁ、確かに。元から相手にならんけど、ボスもソロでノーダメ余裕だろうな。」
"月夜に代わってお仕置きよ"事件から3か月。最前線は48層に達し、稀にサチの槍修行を見つつレベルを
上げていた俺達だったが、安全マージンである58をとうに超え、現在73になった。
例の50層が近いから全体をなるべくカバー出来る様にと思ったレベリングだったが、流石に上げ過ぎたか。
「やぁ皆さん、元気だったかい?」
「おやヒースクリフ、ダンジョンで会うとはしこたま珍しい。天変地異の前触れか?」
「はっはっは、私だって一応攻略組の一人なのだよ?レベリングくらいしないとね。
ギルドの長として、他のプレイヤーとあまりレベル差があるのも示しがつかないだろう?」
「・・・・胃に、穴、あいちゃうよ・・・?」
「お、あ、はっはっは!そこまで思いつめていないよ。ありがとう、アリア君。」
一端引き上げるかと思ったその時、後ろにお揃いの白騎士服を着た10人程を従えたヒースクリフが現れ
親しげに話しかけて来た。・・・そのせいで、視線が痛い事痛い事。
そんな中だと言うのに、俺達と話したいからとその団員達を追っ払いやがった。
「………俺ら、次のボス戦休んでいいか?」
「いやぁそれは困るなぁ。君達がいないと少々辛い事になるからねぇ。」
「・・・?困るの、つぎの、層・・・。」
「あ、コラアリア!」
「……………やはり、信じがたい事だが。そうなのかね?」
アリアの言葉を聞いたその瞬間、ヒースクリフの目が僅かに鋭くなり、冷え切るような薄寒さを周囲に捲く。
『そうなのかね』、と来たか・・・。隠す理由も無いが、さりとて面倒事を態々抱え込むのもなー。
「ウフフ、何か言いたい事があるならハッキリ言ったらどうかしら?――"か・や・ば・さ・ん"♪」
「―――!!これはこれは、何と言って良いものか……。驚き以上の言葉が見つからないよ、予想以上だ。
いや、質問を変えさせて頂こうかな。『君達は何者だ?』とね。」
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