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少年は魔人になるようです
第89話 誰もが謎を深めて行くようです
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隠れる。

そうして雲海の中から静かに、しかし重厚な駆動音を立てて浮上して来たのは――

ドドォォオン―― コォン コォン コォン
「おー?潜水艦おすか〜?」

「……アリアドネ―の特務潜空艦だよ。アリアドネ―だけじゃない、祭りに乗じて帝国と連合自身のも

隠密艦とか色々うろついてるよ。ここは要地だからね。」

「はぁー……でもここてその連合はんの領地なんちゃいます?文句あれへんねやろか?」

「平和の祭典とは名ばかり、と言う事さ。彼等の考えは知った事じゃないが、牽制し合ってくれるお陰で

僕達も動きやすくなる。逆に言うと、この祭典時期以外で僕達がここ周辺を動き回るのは困難だ。」


『ふ〜ん』と心底興味なさ気に生返事をし、船から目を離さないツクヨミ。やれやれ、どうしてこう彼らの

知り合いと言うのは血の気が多いか変人かなんだろうね。・・・あぁ、僕もお仲間なのかな。


「ところでー……ウチは戦えれば満足ですけど、フェイトはんらはどうなんですか?

一部除いて戦いが好きにも見えへんし、計画聞いてもイマイチよぉ分からへんのですが。

あんた達の………目的は?」

「――――この世界と、魔法世界人全てを救う。」

「ほ!それはまた……。」

(『お待たせしました、フェイト様。』)


計画の核心をツクヨミに告げた所で、僕と仮契約した子から連絡が入る。

間に合ったか・・・・であれば、僕だけでも彼らに抵抗する事が出来る・・・かも、ね。


「『召喚(エウォゲム・ウォース) "調" "焔" "栞" "暦" "環"』―――早かったね。」

Side out
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「そ、それで……?奴らの目的は一体?」

「さぁて、私達も結局のところ核心には至らなかったのですが……。

簡潔に言えば――世界を終わらせるつもりです、とだけしか。」

「まぁどーでもい〜じゃんよそんなの!ウッハハハハハハ!」

「良くないわよ、大事じゃないのよ!」


・・・・・・まぁ、それが本当だとしてもラスボス一派の目的としちゃありきたりだな。

そこには奴らなりの理由があって?それだって違う側面から見りゃ正義で、でも勇者側とは絶対

相容れない―――よくある話だ。そこまでは、な。

………
……


「ぁぁぁあああああっ!!」「うぅらぁぁああああああ!!」
ドガゴンッ!!
「ぉおお!っととと、中々やるじゃねぇか犬っコロ。ボウズも力をつけたな。

俺ん所に来た時とはケタ違いに強くなったぜ?」

「あ、ありがとうございます!」

「オッサンもやるやないか!流石アルさんらの仲間だっただけ
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