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少年は魔人になるようです
第89話 誰もが謎を深めて行くようです
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ざる。」

「……それよりいい加減呼び方変えんアルか?仲間アルよ、私達。楓!古アル!」

「ふ、ふん!今更どうでもいいでしょ!?い、行くわよカエデ!クー!」

「「アイアイ!」」


なんだそのツンデレチョロインは。狙ってんのかこの幼馴染。てか今は行かねーって。夜だぞ?

それより・・・その理論だと黙ってねぇのが一人いんだろうよ。


「ちょっとネギ!それじゃ私は何してればいいのよ!?私だってアーニャちゃんよりは強いわよ?」

「あ、い、いえ、危険は魔獣だけではなくてですね……?」

「『フェイト・アーウェルンクス』……奴らの事じゃのう。」

「お前らもそう思うか?ゼクト、アル。つか久しぶりじゃねーか!」

「お久しぶりです、ジャック。あなたが面倒臭がらなければもう少し早く会えた上に面倒事にならず

済んだのですが?」


神楽坂が面倒な事を言い出した所で、オッサンの背後に綾瀬を探しに行ってた筈の二人が現れた。

フェイト、奴ら・・・ああそうですか、結局あいつらと決着つける必要があるんですねー・・・ハハハハハ。

いっそこの世界滅びりゃ楽なんじゃねぇかなぁ!?


「な、何故そう思われるのでござるか?お三方。」

「なぜってまぁ〜〜……大体分からぁな。千雨嬢ちゃんはお察しだろうが、あいつらは――

俺達"紅き翼(アラルブラ)"が戦っていた"敵"の生き残りだろうからな。」

「なんで私だけお察しだ。馬鹿でもねぇ限り大体察しがつく事だろうが。」

「「「「えっ!?」」」」


・・・・・私の思い違いだったみてーだ。こいつら全然成長してやがらねぇ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
subSide フェイト

ゴォオオォォオ―――
「平和のお祭りですかー、楽しそうですねー。正式開催は明後日からでしたっけ?」


遠くに花火と人々の賑わう音が聞こえて来る中、僕達はオスティアを少々離れた所から監視している。

平和のお祭り、ね・・・ツクヨミの言う通り、確かにオスティアで開かれるのはそう言う名目の祭典だ。


「興味なさそうですなぁー、フェイトはん。」

「……そういう君も興味は無さそうだね。」

「フフッ、もとより人の間で生きられぬ性為れば………。ウチには血と戦いがあれば十分ですえ。

もっと言えば、ノワールはんと一手殺し合わせてくれれば死合()わせなんやけどなぁぁ〜〜?

あ、フェイトはんとか他の人でもええんやけどなぁ?」

「勘弁してくれないか……む、ツクヨミ。」

「げふ。何ですの〜〜?」


どうやら興味の無い事には勘さえ鈍くなるこの子のマフラーを引っ掴んで、岩の影に
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