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少年は魔人になるようです
第89話 誰もが謎を深めて行くようです
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じゃねーか。

この世界に来た時なんて任せきりにしてたせいでこの状況に陥った訳だしなぁ!!


「まぁこういう人なので諦めてください。そういう訳で僕達のお尻は僕達で拭きましょう。

僕も準々決勝以降は門限通りに帰らなくてはなりませんから、今後の要点だけ話しておきます。」

「……ちょっと千雨ちゃん、ネギったら逞しくなっただけじゃなく変態が移ったんじゃ…?」

「……………それに関しちゃ、私からは何も言えん。」

「そう、苦労したのね………。ご苦労様……。」


理解してくれてなによりだよ・・・ったく。人の成長を理解しただけじゃなく気遣いも出来るとはなぁ。

神楽坂も相当成長したって事かね。


「僕達の『現実()世界帰還作戦』でやらなければならない事は三つ。

1、のどかさん・ハルナさんの奴隷身分開放。2、全メンバー合流。3、帰還ゲートの発見と開放。

または帰還させられる人に協力を取り付ける事。1については僕と小太郎君が何としても大会で勝ちます。

2についてはアルさんとゼクトさん、朝倉さん・まき絵さんが捜索中です。そして3ですが……。」

「あー、無理無理。あいつの動向は俺だって全く知らん。」

「そうですか……。」


先生が目で目的3の帰還させられる人――つまりあの意味不明教師達――の事をオッサンに改めて聞いたが、

やっぱり知らないんだろうな。そもそも、あの人らが助けてくれる気ならとっくに来てんだろうし。


「では、帰還ゲートの探索を楓さんと古さん・アーニャにお願いしたいのです。」

「にゃっ!?」

「この街の西にかつての王都"廃都オスティア"が広がっていますが、この中心部のどこかに休止中の

ゲートがあるはずです。旧王都の情報は機密となっていて、過去の地図さえ入手が出来ません。」

「ちょっと待ちなさいよ、なんであたしも行かなきゃいけないのよ!」


・・・と、そこでアーニャが抗議する。そりゃそうだ。

廃都があるのは昔は魔素の海、今じゃ上層はただの霧だが丁度良い魔の領域になってて魔獣がわんさかな上

世界で一等複雑怪奇な最高レベルダンジョン化。

許可を貰える熟練者以外は立ち入り禁止の魔法世界(ファンタジー)一の危険地帯。子供でも知ってる事だ。


「うん、とても危険な任務だけれど……アーニャは昔から異常に勘が良かったから、お願いしたいんだ。

それにこの二人なら、アーニャを護りながら魔獣から逃げる事も出来る。頼むよ、アーニャ。」

「う、ぐぐぐぐ……!仕方ないわねぇ!私だけ安全な所でご飯食べてる訳にはいかないもんね!

糸目!カンフー娘!ちゃんと守りなさいよ!」

「あいあい、任せてくれて構わんでご
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