第89話 誰もが謎を深めて行くようです
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星形成・世界構成を完成させる為の算出された総魔力が、
ツェラメルと俺の力の最大値を合わせてもギリギリだったからだ。
「これも神様の御意思ってか?やれやれだ……。刀子、フェイト。あいつらの現在位置は?」
「はい、ネギ君・長谷川さん・ラカン・綾瀬さんを除く全員がオスティアへ入りました。
大会の方は小太郎君が一人でここまでは何とかしたようですね。」
「……その三人も、どうやらネギ君の修業が終わったようだね。一時間ほど前に遺跡を出て、徒歩で
グラニクスに向かったそうだよ。綾瀬君は……アリアドネーで動きがあったようだけれど。」
二人の報告に、全員で頭を痛める。つまり、実力的にはプランクトンと原子空母程差がついている、
本来路傍の小石以下に目にも留めない、あの取るに足りない存在であるあいつらが一番の敵なのだ。
それが集結しつつある・・・あぁ鬱だ・・・。
「主神ったら、自殺でもしてくれないかしら……。修正力も少しは衰えると思うのだけれど。」
「それはどうだろうなぁ。傍観決め込んでる様な奴だからこそ、俺がまだ生きてると思うんだがな。
ツェラメルが手に入れた本には何か書いてなかったのか?逸話・神話・与太法螺話、何でもいいけど。」
「それは……すみません、何も。力の手に入れ方と後は私達の世界で過去、力を手に入れた人達のお話が
いくつか書かれていた程度で……。」
・・・・・ちょっと待て。そうだ、『力の手に入れ方』だと?主神に初めに創られた天使が
"命"と魂を半分ずつ分けて漸く手に入れられる力を、ただの人間だったこいつらが手に入れたと?
しかもそれが昔幾人もいただと?
「その本、今はどこに?」
「えっ?あ、あの本は私達が契約を結んだら、燃えてしまって……。フェイト、中身覚えてる?」
「簡単にだけど覚えているよ。ただ、あの世界の環境でないと契約は結べないモノだったね。」
「そうか……。」
物が無いのは残念だが・・・。力を使い果たしたから燃えたのか、契約する度に燃えるのか。
前者ならどうしようもないが後者なら可能性がある。一々主神が書き足して創り直しているって事だからな。
ツェラメル達の世界を"映し"たここになら、また再生しているかも知れない。
「そこからならあいつに繋がる何かが……突破口が増えるに越した事は無いんだがな。」
「そこまで迂闊でしょうか、あの主神が…?」
「契約した瞬間とか、突こうと思えば付け入る隙は幾らでもあるわ。あるだけ、だけども。
ガブリエル達に試して貰ったけれど駄目だったしねぇ〜。」
実験で魂の半分を投げ出させられたあいつらには憐れみを禁じ得ないが――い
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