コードギアスR2
0649話
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けピクリと反応した。
そしてゼロはと言えば、相変わらずの仮面で全くその表情を読むことは出来ない。
「……ブリタニアと繋がっている者がいると?」
「ああ。そういう風に聞いてくるということは、そっちでは何の情報も掴んでいないと考えてもいいのか?」
「……」
俺の問いに黙り込むゼロ。ここで情報を掴んでいなかったと言えば、それを俺に教えて貰ったという借りを作る事になり、逆に知っていたとなれば何故今までそれを黙っていたのかという事になる。
……まぁ、実際にはヴィレッタを引き込む際に扇を利用している以上知ってはいるんだがな。だが、まさかそれをこの場で口にする訳にかいかないので黙り込んでいるのだろう。
「ゼロ?」
藤堂が黙り込んだゼロに言葉を掛け、ようやくゼロが動き出す。
「それが事実だという証拠はあるのか?」
「証拠は示せないが、それを調べるのは難しくない筈だ。あるいは本人に直接尋ねてみてもいいかもしれないな。とにかく、ブリタニアと繋がっていると思われる者がいる以上、こちらとしても、そう簡単に黒の騎士団を信頼出来ない。それは分かって貰えると思うが?」
「……その人物の名前は?」
「黒の騎士団の副司令、扇要だ」
「ばっ!?」
予想外の名前だったのだろう。藤堂が、まるで睨みつけるような強い視線を俺へと向けてくる。そしてディートハルトは何故それが知られているのか分からないといった視線を俺に向けてくる。
「アクセル・アルマー。扇副司令がブリタニアと繋がっているというのは本当か?」
ゼロが喋るよりも前に、藤堂が口を開く。
「こちらの情報ではブラックリベリオン以前に、ブリタニアの純血派の女と一緒に暮らしていたらしい。そして、今もまだその女に対して強い執着を持っている。……ちなみにその女軍人は、現在では機密情報局という皇帝直属の情報機関でそれなりのポストを得ている。皇帝直属。ギアス響団と同じような立ち位置だが……さて、その辺はどうなんだろうな」
「ギアス……だと? ゼロ、この話は知らなかったのか? それとも知っていて扇副司令をそのままにしていたのか?」
藤堂の問いに数秒程沈黙し、やがて口を開く。
「情報の裏付けを取ろうとしていたところだった。まだ確実という訳ではない為に問題にはしていなかったがな。そうだな? ディートハルト」
「はっ、はい。こちらでその情報を確認するように指示を出されていましたが、今は忙しく後回しに……」
この反応を見る限りでは、今のディートハルトの返事はアドリブか何かか?
「だが、シャドウミラーにまで広まっていると考えれば、扇副司令からも詳しく事情を聞く必要があるのではないか?」
「……そうだな。この件についてはこちらで確認し、そちらの情報が正しければ
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