コードギアスR2
0649話
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シャドウミラーに所属。その言葉を口にしたとき、ラクシャータの視線が鋭くなって俺へと向けられる。
「それって本当?」
「ああ。俺達シャドウミラーは元々技術力が飛び抜けて高い集団だ。新しい血を入れる為にも新メンバーの加入は歓迎している。シャドウミラーの技術者になれば、色々な特典もあるしな」
「……へぇ、どんな特典?」
興味深そうに尋ねてくるラクシャータだったが、俺は答えずに首を振る。
「残念ながら部外者に教える事が出来無い程度には機密度の高い情報なんでな。今のお前には教えられない」
外での1時間が2日になるという魔法球だけでも技術者達……否、あらゆる者にとっては垂涎の的だというのに、そこに時の指輪が融合されて魔法球の中にいれば事実上の不老になれるという特典付きだ。正直、今のシャドウミラーの他を追随しない程の技術力は魔法球があるからこそだろう。でなければ、ニーズヘッグにしろシャドウにしろ、シロガネにしろ、完成まではまだまだ掛かっていたのは間違い無い。
「……ラクシャータ、今君に黒の騎士団を抜けられると非常に困るのだがな」
「でも技術者としての興味は……」
ある。そう言おうとしたラクシャータに待ったを掛ける。
「ラクシャータ・チャウラー。お前がシャドウミラーに所属したいというのなら、俺は構わない。だが残念ながらと言うか、ロイドやセシル達を引き込む予定なんだが……それでも構わないと? こちらで得た情報によると、ロイドとの仲が悪いと聞いてるが?」
「……へぇ。何であのプリン伯爵は引き込む予定で、私はそれより下なのかしら? 良ければ聞かせて貰える?」
目を細めながら尋ねてくるラクシャータだが、その問い掛けはどちらかというと尋問と表現するのが正しいだろう。自分よりロイドの方を重視すると言われたのが、余程腹に据えかねたらしい。
「勿論お前がロイドよりも劣っていると言いたい訳じゃない。ただ、単純に求める技術の違いだな」
「求める技術?」
「ああ。ラクシャータ・チャウラー、お前の誇る最大の技術は輻射波動。続いてゲフィオンディスターバーといったところだろう。確かに輻射波動は興味深い技術だが、敵に触れて一拍おかないと効果を発揮しないとか、遠距離攻撃が可能になった今の紅蓮にしても射程や効果範囲で色々と問題がある。ゲフィオンディスターバーに関しては、停止させるのはサクラダイトを使ったエナジーフィラーのみである以上、俺達には使い勝手が良くないしな。更に言わせて貰えば、ステルスに関してはより高性能な技術を幾つも持っている」
「……プリン伯爵は違うっての?」
「違うと言うか、応用出来る範囲の違いだな。ロイドは基礎技術を高レベルで使いこなすのに長けていて、お前は特化した技術を使いこなすのに向いているというイメージだ
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