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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第386話】
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「試合、お疲れ様でした」
「うぅ……織斑くんのマッサージ、受けたかったのにぃ……」
「ははっ……。 はい、薄めたスポーツドリンクとタオルです、どうぞ。 皆さんも」
「キャアッ! 織斑くんが用意してくれたの!? ありがとーっ♪」
――という感じで女子部員にモテモテで、俺の用意したタオルやスポーツドリンクを配っていた……不公平だ。
「有坂ー、休憩してる暇があるなら、他にもやることがあるだろー!」
「……了解っす」
重くなった身体を起こすと、額をタオルで拭って俺は別の雑用を始めた。
――部員一人一人のテニスラケットを纏めるだけだが、何度も屈むので腰に負担が掛かってくる。
というか、無造作に自分達が使う道具をその場に置いとくってのはどうかと思うのだが。
テニスラケットを回収していると、決勝戦が始まるらしく、雑用を続けながら俺はそちらに視線を移した。
決勝戦にコマを進めたのはセシリアとテニス部員Aだ。
――というか、名前わからん。
「いきますわよ!」
サーバーがセシリアで、レシーバーが部員Aの様だ。
高々と上げたテニスボールをサーブするセシリア、その威力は凄まじく、レシーバーの子は――。
「……ぐっ! な、何て重い球を!」
そう言って打ち返し、暫くラリーが続いていく。
「ふふっ、その程度の返球では……!」
コートをフルに使い、相手選手を右、左、右と徐々に大きな動きで捌く対戦相手の体力の消耗が大きくなり、そして――。
「ああっ!」
ボールにラケットが届かず、まずはセシリアが先制した。
――てか呑気に見ていたら、また何言われるかわからないしさっさと集めるかな。
あまり腰に負荷がかからないように気を使いながら、部員のテニスラケットを集め、名前順に置き直していく。
そうこうしている間に、セシリアが決勝戦を制して一夏のマッサージ権はセシリアのものとなったのだが――。
「こほん。 わたくしは織斑さんではなく、ヒルトさんにマッサージを所望致しますわ! ですから、織斑さんのマッサージは先輩に差し上げますので」
「へ……? ――やったぁぁぁぁッ! 何だか知らないけど、棚からぼた餅って奴ね♪ セシリア、ありがとー!」
まるで優勝したかの様な喜び方をする準優勝した部員A。
周囲の女子部員が、いいなーという声をあげる中、セシリアは真っ直ぐと俺の元へと向かってきた。
「セシリア、お疲れ様。 ……優勝おめでとう」
「うふふ、ありがとうございます。 少し疲れましたが、何とか優勝する事が出来ました」
ニコッと微
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