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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第385話】
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にせよ、シャルの射撃能力が強化されたことに違いはない――新装備出すなら、出来るだけ人の役に立つ装備を開発しろよと思っても、今現在人がISに求めてるのはバトルなのだから仕方ないのだろう。
だからといって、シャルとかを否定する訳ではないが。
「そうか。 ならキャノンボールではますますシャルを警戒しないといけないな」
「ふぇ? ――あぅ……て、敵じゃないからね、僕?」
「ハハッ、レースの時はライバルだよ。 俺はシャルを敵だなんて思った事無いんだし」
そう言って頭を撫でると、安心したようにホッと息を吐いたシャル。
「良かった。 ……キャノンボール、お互い悔いの無いように頑張ろうね?」
「勿論だ。 ……てか、それよりもまた襲撃されないかが心配だな」
「あ……そ、そうだね。 でも警備は強化するって言ってたよ、先生達」
「……確か民間の警備会社のだろ? 自衛隊の派遣は無いみたいだし、日本政府も学園上層部も楽観視し過ぎだ。 今年はイレギュラーな事態が多いのだから、警戒して損は無い筈だし」
まあそれでも、観客の避難誘導とかに人を割かなくてすむのはありがたいと考えれば良いのかどうか……。
「確かに、今年はIS関連の事件が多いよね? いつもなら毎年あっても、一件か二件ぐらい何だけど……。 一年生に専用機を持った子が集中してるのは、多分どの国もヒルト、又は一夏が起因してるかも」
「ふむ……。 何か災いして世界大戦にならなければ良いんだけどな」
「……そうだね。 もし、世界を巻き込む戦争になったりしたらどうなるかわからないもん。 ……いつか、僕もラウラ――ううん、戦争が仮に始まったら、皆が自分の手を汚さないといけないのかもしれない……」
両手を見て、ぎゅっと拳を作るシャル――軍事利用禁止なんてものは形骸化してるから、確実にIS操縦者は前線に駆り出されるだろう。
IS一機あれば国防が賄えるとは誰が言ったか忘れたが、生憎とそう上手くいかないのが戦争だ。
都市の制圧には今も歩兵が必要――ISでも補えなくはないが、一機では都市の制圧は不可能だろう。
それに、ISはISでなきゃ倒せないというのも……事実、クアッド・ファランクスで沈む機体も存在する以上、もし街の無数のビルに複数高射角砲なり対空砲が備わっていたら、ISが降下する前にお陀仏で機体は接収、操縦者は兵士の性の捌け口になるだろうし。
――というのは親父の談、まあ何にしてもISが絶対無敵では無いという事だ……戦争になれば、あらゆる兵器との連携によって、絶大な効果を発揮する機体とはいえるかもしれないが。
俺はシャルの頭を撫でると――。
「先伸ばしにするみたいだが、その時に考えよう
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