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戦姫絶唱シンフォギア〜another of story〜
EPISODE1 再会
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聞いて溜息をつく未来。吐き出すだけ吐き出したら冷静になったのか、今までの自分を思い出して赤面しながらそっぽを向く。納得がいかないのは変わらないらしい。それに苦笑する飛鳥は響の方を見て言葉を返す。


「俺も二人に逢えてよかった。明日から俺もリディアンに通うことになってるから、これからはまた昔みたいに一緒だ」

「ホント!?あ、でもウチの学校って寮制の女子高だった筈じゃ・・・・」


ジト目で見てくる未来。響は自分の躰を抱くようにして隠しながらジト目で見てくる。わかっていた反応ではあるもののここまでとはと飛鳥は内心溜息をつく。


「特待制度!高等科は外部からの生徒も受け入れてるだろ?俺はバイオリン専攻でそれに受かったってわけ」


「あぁ〜」と思い出したように声を上げる響。同じとまではいかないが未来も思い出したようで人差し指を顎に当てて「そういえば」と漏らす。

私立リディアン音楽院。小中高の一貫性で女子高ではあるこの学院では中等科と高等科では外部からの生徒の受け入れもある。その条件としては音楽性の才能溢れる者、または可能性を秘めた者≠ニいうなんともアバウトなものだ。飛鳥の父、音野透哉(おとの とうや)は世界的にも有名なバイオリン奏者であり、飛鳥自身もその影響でバイオリンをやっていたこともありそのアバウトすぎる条件に引っかかり見事リディアンの敷居を潜ることができたのだ。しかし本人曰く「普通の学校で野球がしたかった」といっているあたり根っからの野球少年という点は変わらないようだ。ちなみに今三人がバッティングに立ち寄っているのも飛鳥の要望と響のノリから来た結果である。


「ったく、自分たちの学校なのになんにも知らないんだな」

「だってまだ一年だし」

「まぁ、響だから知ってても忘れてそうな気もするけど」

「あぁ!?未来ってばそれ酷いよォ…」

「だって響だし…な?」

「響だもんね」

「さっきまで喧嘩してたのに何この息の合いよう」

「「いつから喧嘩していたと錯覚していた?」」

「酷い!」















そんなこんなであっという間に日も暮れていた。施設を出た三人は未来は寄るところがあると別れ、響は飛鳥に送られながら少し静かな夜道を歩く。


「いや〜今日は楽しかったぁ。これから毎日こんなのが続くと思うとなんかウキウキしてくる」

「相変わらずテンション高いな。いや、前よりももっとか」

「うん!だってまた三人で一緒に居られるんだもん。ご飯食べてないのにお腹いっぱいな気分だよ」


そう言って腹部をさすりながらわははと笑う響。こういうところを見るとこの子の女子力はほぼ壊滅的なんじゃないかと思う。友人の残念加減を見て
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