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戦姫絶唱シンフォギア〜another of story〜
EPISODE1 再会
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でもそれだけじゃ理由わかんないからとりあえずオーケーしたけど、来てみれば5年前に急にいなくなった飛鳥がいるし!しかもなんの説明もなしってこれなんてジョーク!?」
ツッコミ半分怒り半分で声の限り吐き出す。彼女がこんなに声を荒上げて肩で息するほど感情を爆発させるのはかなり珍しい。よほどため込んでいたのだろうと目尻に浮かんだ涙と睨むように見上げてくる瞳を見て理解する。
「あ〜、実はそん時父さんの急な転勤が決まってさ。二人には言っておこうと思ったんだけど中々言い出せなくって・・・・」
「だからって何も言わないでいなくなったら心配するでしょ!?」
「そーだそーだ!」
飛鳥、響、未来は幼い頃からの友人。いわゆる幼馴染という間柄だ。やんちゃな飛鳥、まだ当時は引っ込み思案気味だった響、そしてどこか大人びた未来というなんともバランスの取れた関係。何をするのもどこに行くのもほぼ一緒だった三人ではあるが、それも小学生の頃に終わってしまう。家を訪ねてみればそこはもぬけの殻で両親に訊いた話では今飛鳥が言った通り父親の転勤≠ニいうことであった。母を早くして失くした飛鳥は父と共に遠くに引っ越し。そのことを伝えようにも辛さから伝えられなかったのだと言う。
「仕方ないだろ、急なことだったんだから」
「そーだそーだ、急だったんだ!」
「電話の一つや二つできたでしょうに!」
「そーだそーだ、電話できたでしょうに!」
「「お前/響 はどっちの味方だ/なの!?」」
「うぇ!?ええっと・・・・け、喧嘩は良くないよ!」
野次を飛ばすだけだった響は急に降られて一瞬焦る。解答を求められてもどちらかなんて選べない彼女はとりあえず怒りを宥めることに。
「響はなんかないの!?」
怒り心頭の未来の気持ちもわかる。こんな急な再会で、いなくなったのも急で。なんの説明もなくこうもスルーされ続けていればこうもなるというもの。でも、響としては怒るというより、安堵の方が断然大きかった。だから彼から急にメールが来た時はもちろん未来のように「なんで」という思いはあった。でもそれ以上にあったのは喜び。再び彼の笑顔を見た時は本当に心が躍ったのを今でもよく思い出せる。
だからこそ、響は未来の訊いには困った。親友の言いたいこともわかる。でも、飛鳥を取り巻く環境がどんなものだったにせよ連絡が出来なかったにはなんらかの理由があるはず。それを考えられない未来ではない筈なのだが、こうも怒るのはどうしてだろうか?
「何か、と言われるともう忘れちゃったかなぁ・・・・」
「もぅ・・・・」
「あ、でもでも!色々あったけど、私は飛鳥とまた逢えて嬉しいよ。今は、そっちの方が大きいかな」
マイペースな響の返答を
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