本編
第03話「え、冒頭が前話と同じ? 気にしない気にしない」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
まで無かっただけってことじゃないッスか?」
「第2形態《セカンド・フォーム》になっても発現されなかった方が圧倒的に多いと聞きますし…」
「でも、ここに二人ほど居るのよね〜。しかもほとんど反則染みた能力」
楯無の言葉にその場に居合わせた全員の視線がマナとクラウンへと向かう。
「え〜そうかな? ボクのって使用回数が限られてるし…」
「俺のはもの凄く疲れるんだが…」
「それでもやっぱり反則よ」
「んなこと言われてな…。大体、俺のはたてn――[キーン、コーン、カーン、コーン]――っと予鈴か…」
クラウンの言葉を遮るように昼休みの終わりが近い事を告げるチャイムが鳴る。
「そろそろ教室に戻らないといけませんね」
「だナ。この話はまた今度にして教室に戻ろうゼ」
「あ〜午後の授業ダルイッス〜」
「ボクもいっぱいご飯食べたから眠いよ〜」
「こら、また居眠りして課題増やされても知らないですよ」
「え〜、それは無いようっちゃん!!」
「なら、頑張って授業を受けなさい」
「…はーい」
「さて、行きます―「ふみゅっ!?」―か?」
しぶしぶといった感じに返事を返すマナ。
それを気に最初に片づけを終えたクラウンが席を立って先に部屋を出ようとしたが、ナニかを踏みつけたようで視線を下へと落とす。
するとそこには前回、クラウンを襲撃した少女が床で気絶していた。
「…ああ、そう言えばいたっけ」
「すっかり忘れてたわね」
そう、実は昼休みが始まってすぐに襲撃を仕掛けてきたが、いつも通り気絶させられ、今の今まで放置されていたのだ。
「今のでまた気絶したっぽいナ」
「あちゃ〜、去年進級するのに単位ギリギリだったのに、2年の序盤からこれじゃあヤバいッスよ」
「なら、フォルテがこいつの教室まで運ぶ?」
「さて、教室へGOッス! そして放課後まで寝るッス!!」
「だから授業を受けてください(パシンッ!」
「あいたっ!?」
「クスクス、さ、行きましょう」
「「「「「へ〜い(はい!)(は〜い)」」」」」
[ガラガラ………カチャンッ]
「………」
こうして、いつも通りに部屋を出て各々の教室を目指し、いつも通り放置される少女であった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ