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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第384話】
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ん。 そうだね」
そう言ってシャルは立ち上がると、購入した荷物を持とうとするが――。
「ん、俺が持つよ」
「あ……。 うん、ありがと、ヒルト」
遠慮することなく、シャルは俺に買った物が入った袋を手渡してきた――それだけ信用されてると思うと、内心では少し嬉しく思うとそのままモノレール内に入り、二人用の座席へと腰掛け、荷物は足の間に挟んだ。
「夕日、綺麗だよね……ヒルト」
「ん? そうだな……あれが沈めば、空には満天の星空が拝める。 IS学園は都会の方だが、空気が綺麗なのか山の山頂で見るぐらい星々が綺麗だからな。 この時期、早朝走ってると暗いけど、空は星の光で綺麗だから結構好きだな」
「そうなんだ? ……僕はその時間、眠ってるからヒルトと走れないよ」
少し寂しそうに笑うシャルの頭を、軽く優しく撫でて微笑む。
撫でる手が心地いいのか、頭を俺の肩に乗せて――。
「……少し寝ようかな? ……眠ってる時にキスはダメだよ? 僕が起きてる時に……ね?」
「ぅ……。 わ、わかってるって。 ……着いたら起こすから、寝ても構わないからな」
「……うん。 じゃあ少しだけ……」
そう言って身を預け、少しすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
シャルも疲れたのだろう……今日の出来事だけじゃなく、いつも彼女は人に気を使うのだから。
――と、モノレールが動き始め、窓から覗く景色がゆっくりと動きだした。
規則正しい寝息を聞きつつ、俺は窓の外を眺める。
まだ街には人々が行き交い、車のテールランプが無数に見える。
こうやって窓の外を覗くだけで、視界にはそれだけ色んな人が居て、色んな人生があるのだろうと思うと少し感慨深くなる。
ただ……俺みたいにISを動かせる男は、そうそう居ないだろう。
――というか、何で俺が動かせる様になったのかがわからない……と、突如、雅から声を掛けられた。
『主君、その事だが……少し良いだろうか?』
『う……また訊かれてたか。 ……理由、知ってるのか?』
『……ぅむ。 主君が初めて纏ったISは私だからな。 ……まあ、実を言うと、あの時の私は男性の【誰が触っても】起動が出来るように設定されていたのだ』
そんな雅の言葉に、内心驚きを隠せずにいたが、表情はポーカーフェイスで決めたままだった。
『……じゃあ、俺じゃなくても他の奴にも起動が出来たって訳か?』
『う、ぅむ。 ……だが、その場合だと【また再度その様に調整】せねば男性には使えなかったのだが――その、実は主君は特別に……私が――……ううん、何でもない、主君』
途中で言葉を止め、やっぱり何でもないという
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