コードギアスR2
0648話
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ネリアのギアスに拘っていた最大の理由がユーフェミアであり、そのユーフェミアにギアスを使ったのがルルーシュだ。だというのに、ここでそれを持ち出すとはな。
コーネリアが暴発しないか多少不安になったが、視線を向けた限りでは落ち着き、ただ黙ってルルーシュ……否、ゼロの話を聞いている。
「つまり、何が言いたいんだ?」
「そうだな、単刀直入に言わせて貰おう。私達黒の騎士団が日本を解放するのに手を貸して欲しい。そうすればそちらはサクラダイトを手にすることが出来、私達は日本を取り戻せる」
「……何?」
正直、今のルルーシュが何を言っているのかが分からなかった。
いや、勿論話している内容は分かる。だが、そもそも黒の騎士団がエリア11を脱出して蓬莱島に来たのは、総督であるナナリーを不穏分子のテロから守る為だった筈だ。なのに、何故今更それを覆すような事を言う?
「それは、ナナリー総督を倒すのに協力しろと言っているのか?」
「違う!」
予想外に強い言葉が返ってくる。この様子を見る限りだと何らかのイレギュラーが発生しているのだろう。
「……俺の情報が正しければ、エリア11は現在もナナリー総督が治めている筈だが?」
「その情報は少し古い。確かに昨日まではその通りだったが、つい先程日本の総督が替わったのだ」
「何だと?」
この歴史が色々と本来とは違う流れになっているのは、俺が介入した以上は当然と言えるだろう。だが、まさかナナリーが総督を交代させられるような事態になるとは思ってもいなかった。
……ちっ、もし間接統治をするにしても、ナナリーが相手なら向こうもそれ程強硬姿勢を取ってこないと思っていたんだが。そもそも俺は、日本人を弾圧する気は毛頭無い。サクラダイトさえ提出してくれるのなら、日本の管理は日本人に任せてもいいと思っている程だ。その辺はナナリー辺りとも同意見で進められると思っていたんだが。
相手の手に触れれば嘘が分かるというナナリーの能力を思えば、俺が嘘を吐いていないという証明にもなるし。
いや、混沌精霊の俺の手に触れて嘘が分かるかどうかは微妙だが。
「ナナリーが……?」
この会談が始まって以来、始めてコーネリアが言葉を発する。
その呟きの中に含まれているのは、疑念。
黒の騎士団をエリア11から追い出す事に成功し、不穏分子の数が著しく減ったのだから、わざわざナナリーを総督の座から降ろす必要も……いや、違うな。そもそもナナリーを総督にしたのは、C.C.を誘き寄せる為だった筈。だが、既にギアス響団は物理的に消滅し、Cの世界も同様に消滅し、V.V.すらもいなくなった。マリアンヌをその身に宿しているアーニャも俺達が捕虜にしている。そこまですれば、さすがにシャルルも計画の遂行を諦めたのだろう。つまり、C
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