コードギアスR2
0648話
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のかは分からない。藤堂は微動だにせず、ラクシャータは気怠げに、唯一ディートハルトだけが興味深そうな視線を俺へと向けていた。まぁ、ディートハルトには信念も何も無い。いや、正確に言えば自分の納得出来るような映像を撮る事こそが信念なのだから、そういう意味では俺達に対して興味深いのだろう。
「確かに現在の状況で黒の騎士団が生き残るには、俺達と手を組んだ方がいいのは分かるが」
何しろ、前回の戦いでこの世界の総力を結集したと言っても過言では無い連合軍が敗れたのだ。もちろんEUが派遣してきたのは全軍では無かったし、ブリタニアも戦力の全てを派遣してきた訳でも無い。だが、それでもEU、中華連邦、ブリタニア。更には黒の騎士団が連合軍を結成し、陽光とシャドウミラーの連合軍に負けたというのはどうしようも無い事実なのだ。現在中華連邦は滅んで陽光へと生まれかわっている途中であり、EUは圧倒的な惨敗の責任を政治家同士で擦りつけあい、あるいは民衆からの突き上げに手を焼いている。この中でブリタニアのみがまだ多少の余裕があるが、それでもダモクレスやナイトオブラウンズを始めとした強力な戦力を失ってしまっている以上、すぐに行動に出る事は出来ない。
その中で、一般兵はともかく幹部達には被害が出ないままに連合軍から抜けた黒の騎士団が手を組む相手としては、消去法で考えて俺達だけしかいないんだろう。いや……
「手を組む相手は陽光という手段もある筈だが?」
「確かに現在の陽光はかつての中華連邦の領土の殆どを飲み込み、国力を飛躍的に高めた。だが、その飲み込んだのが中華連邦の領土であった事を考えると、色々と問題が多いのも事実だ。現に大宦官派とでも言うべき者達が陽光に従わずに反乱を起こしているのだろう? 勿論陽光の戦力があれば問題は無いだろうが、それでも暫く時間は掛かる筈」
……なるほど。実際陽光が占領した地で幾つもの反乱が起こっている以上、ルルーシュの言葉には頷くしかない。だが……
「だからと言って、俺達シャドウミラーがお前達黒の騎士団と手を組む必要があるとでも? 戦力や資源、資金。その他あらゆる面において黒の騎士団を上回っている俺達が」
「ふむ、そうだな。確かにそれらの面で黒の騎士団がシャドウミラーに劣っているのは認めよう。だが、人材……という面ではどうかな?」
「人材?」
「そうだ。これから陽光はこの世界を統べていくことになるだろう。だが、この世界は広い。陽光の……そして、シャドウミラーの者達だけで治められない程にはな」
「それを黒の騎士団が担うと? だが、シャドウミラーにも人手はいるし、陽光にしても人材不足という訳では無い。それに、間接統治という手段もある」
「シャドウミラーの人材はその殆どが普通の人間では無く、人造人間だと聞いているが?」
ルルー
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