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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第383話】
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、あーん……」
スプーンが口内に入ると、そのままそれを咥え、バニラの味を堪能する五反田さん。
……よく視線も気にならずに出来るものだ、俺には無理――という割には、学園では皆に食べさせてるのだが……断りきれずに……というか、何だか全員俺を断りにくくしてる気がする。
確証は無いため、何とも言えないが……。
「蘭」
「んん?」
スプーンを咥わえたまま、瞬きを二度、三度繰り返して一夏を見る彼女。
何故呼ばれたのかがわからないのだろう……そして。
「まだアイス残ってるか?」
その指摘に、徐々に徐々にと顔が真っ赤に染まっていき、そして――。
「……!? い、いえ! あの、ご馳走様でした!」
慌ててスプーンから口を離すと、手で顔を扇ぐ五反田さん。
一夏は、アイスを再度スプーンで掬うと――。
「ほら、ヒルト。 あーん」
一瞬何が起きたのかを、俺は理解することが出来なかった。
口元に運ばれたバニラアイスの乗ったスプーンと、手で作った受け皿。
そしてあーんという言葉が、何を物語っていたのかを徐々に徐々に理解し始めると俺は――。
「ば、バカじゃねぇのか!? 男に食べさせようとするやつがあるかッ!?」
ガタッと椅子から立ち上がる俺に、怪訝な表情をまたもや浮かべた一夏は――。
「何だよ、恥ずかしいのかヒルト? 別に恥ずかしい事じゃねぇだろ。 ほら、あーん」
「ば、馬鹿! 気持ち悪い奴だな! 男に食べさせられる場合は手が動かないときとか寝たきり限定だろ! いいから自分で食えよ!」
「何だよ、変な奴だな……お前。 弾は口を開けるのに」
――何ですと。
まさか男にも本気でやってあげたのだろうか?
不味い、俺が童貞を失うより先にこんな自体になりかねん――。
『恥ずかしがるなよヒルト。 ほら、口を開けろよ。 開けねぇなら、俺の雪片で逆に塞いじまうぜ』
『や、止めろよ……。 皆、見てるだろ……』
『何言ってんだよ。 見せつけてやろうぜ……ヒルト……』
『アーーーーッ!?』
……うげ、気持ち悪くなってきた……別に個人の恋愛に口は出さないが、俺はまだ女の子とそうなる方がいい。
というか、同性愛は考えられん。
どうせならシャルの口を俺の欲望の塊で塞ぎ――って、昼間からエロい妄想はダメだ。
払拭する様に俺はスプーンで抹茶アイスを掬い、口に頬張る。
だがやはり、俺は抹茶ではなく、バニラアイスが食べたいと思うがそれだとまたさっきのやり取りをせざるおえなくなる。
はぁっ、と何度目かの溜め息を吐くと、それを見た
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