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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第382話】
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人はフラれた事すら分かってないのだが、仮に俺が鈴音と今度デートするぜって言ったらどうなるのだろうか?
或いは鈴音とキスしたぜとか……まあどんな反応になるかはわからんが、こいつも篠ノ之だけじゃなくちゃんと鈴音も構えばこんな事にならなかった筈だし、鈴音にISを教わればもっと動きもましになるだろうに――篠ノ之優先してばかりだったからな、こいつ。
正確に言えば、篠ノ之に連れられて訓練って形だったが……そういや、四月に転入してきた時も、上級生が教えようとしたのを篠ノ之が――「私が教えます。 私は、篠ノ之束の妹ですから!」――と言いつつ、割り箸を折っていて、上級生も諦めた形になった。
――それはさておき、鼻腔を擽る良い香りが漂ってきて、匂いの元を辿るとウェイターが器用に頼んだ(一夏が勝手に)ランチメニューを持って此方にやって来た。
「お待たせいたしました」
ウェイターがそう言ってまずは女性陣から皿を並べていき、次に俺達男性陣へとスパゲッティの皿を並べた。
見た目は確かに美味しそうだが、俺としてはシンプルなトマトスパゲッティでも良かった……。
「それでは後程デザートをお持ちしますので」
一礼し、テーブルを離れるウェイターは、新しく入ってきた客を席へと案内しに移動した。
シャルが気を利かせ、全員にスプーンとフォークを手渡していく。
「あ、ありがとうございます。 シャルロットさん」
「ううん。 はい、一夏」
「おぅ、サンキュー」
そう言ってスプーンとフォークを受け取る一夏。
「はい、ヒルト。 ……ヒルト、お昼はそれだけで足りるの?」
「ん? 途中でホットドッグなり何なりって食べるから大丈夫だ。 ありがとうな、シャル」
そう言って全員受け取ったのを確認したのか、一夏がまず最初に――。
「いただきます!」
そう言ったので、俺達三人もそれに続く。
「いただきまーす」
「いただきます」
「い、いただきます」
各々が手を合わせ、食事を取り始めた。
早速一口、それを食べると一同が――。
「おお、美味い!」
「そうだね。 生パスタって書いてあったもんね。 ヒルト、どうかな、味は?」
「ん? 美味しいぞ? ――だが、やはりメニューは自分で選びたかったな」
パスタを食べ、再度一夏を睨むと一夏は怪訝な表情を浮かべながら――。
「何だよ、しつこいな。 美味しいからいいだろ?」
いや、そういう問題じゃないって。
確かに四人同じものを纏めて頼めば店としても楽だろうし、俺達からすれば直ぐに食べられるが、人にはその日に食べたいものという物
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