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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第382話】
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ーは自分で決めたかったな、僕」
そう言ってシャルは俺に賛同してくれた――そりゃ、昼御飯ぐらい自分の食べたいものを食べたいに決まってる。
実際、メニューを手に取り、見てみるが何れも美味しそうだ――値段は高いが。
軽くため息をつくと、五反田さんは――。
「わ、私は一夏さんが選んでくれたものなら何でも大丈夫ですよ。 そ、そういえば一夏さん、何だか手慣れてる感じがしましたけど、よくこういうお洒落なお店に来るんですか?」
気になるのか、一夏の顔を覗き込む五反田さんに、一夏は直ぐに答える。
「いや、外食はあんまりしないなぁ。 あ、でも蘭の家では結構食べてるよな」
「う、うちみたいな定食屋と一緒にしないでくださいよ……」
そう言って俯き、テーブルの上で指を弄ぶ五反田さんに、一夏は気にする事なく更に言葉を紡ぐ。
「なんだよー。 恥ずかしがる所じゃないだろ。 五反田定食、美味いじゃん」
「私はあの名前自体が嫌なんですけど……」
まあ確かに年頃の女性からすれば定食屋よりも、もっとお洒落な感じの方が良いのだろう――定食名も、まんま五反田定食ではなく、お洒落な感じの。
この辺りは二十歳を越えた辺りから、多分愛着を持つんじゃないかなと思ったりする。
そんな事を考えつつ、行き交う人を眺めていると――。
「と、ところで、その……シャルロットさん」
「ん? どうしたの、蘭ちゃん?」
言いにくそうに口をモゴモゴと動かす五反田さんを、シャルは向日葵の様な笑顔で応える。
「そ、その……。 ……しゃ、シャルロットさんは……一夏さん狙いじゃないです……よね?」
「へ?」
一瞬きょとんとするシャル、時折不安そうにシャルを見てたのはそれが原因だったのだろうか?
……てか、シャルが一夏狙いなら何で俺と手を繋ぐのかが意味わからなくなる、さっきだって五反田さんは見ていた筈なのに――とはいえ、好きな人と一緒に居たら、他の人の事の記憶なんて直ぐに飛んでいくのかもしれないが。
「ふふっ。 蘭ちゃん、安心していいよ? 僕、正直一夏の事狙ってないし」
「え? 何だってシャル?」
……確かに人の行き交う喧騒の中に居るとはいえ、この距離で聞こえない一夏の耳に必須なのは絶対補聴器にしか思えない。
そんな一夏を無視し、コップに口をつけると一口シャルはそれを飲んだ。
「そ、そうですか……。 良かったです、シャルロットさんがライバルだと、私は敵いませんから。 ……後は鈴さんと……篠ノ之箒さんだけか……ライバル」
そう呟く五反田さんだが、生憎と鈴音ももう一夏をフッたのでライバルですらない――当
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