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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
007 選択肢を間違えた……
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イト・ヒラガ君はトリスタニアにある薬屋に居たと言いたいのじゃな?」

「はい。その通りです」

目の前に居るのは、白くて長い髭を指で遊ばせている老人。俺の第六感が、この目の前の老人──オールド・オスマンはかなりできる′物だと言っている。

「……で、これから俺はどうすればいいでしょうか?」

オールド・オスマンはむぅ、と唸るとおもむろに口を開いた。

「一番カドが立たないのはこのまま、ミス・ヴァリエールの使い魔に成ることじゃろう」

「うーん、使い魔かぁ……」

「何よ、アンタ私の使い魔になるのがそんなに嫌なの!?」

「いや、ルイズ嬢みたいな美少女と“コントラクト・サーヴァント”としての理解有りきとは云え、キスが出来るんだ。男児たる者なら誰でも嬉しいだろう」

「ふぇっ? 美少女……? 誰が?」

「この場に美少女に該当するのは君しか居ないさ」

「〜〜〜っ!?」

(おいおい、何でそんなに赤面するんだ? これくらいのリップサービス、公爵家三女なら嫌と言うほど聞いてるだろうに。……選択肢ミスったか?)

バレッタさんならこれくらい素で流してくれるが、ルイズには早かった様でルイズは顔を茹でダコの様に真っ赤に染めている。

……ルイズが美少女であるのは純然たる事実だが。

SIDE END

SIDE ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

「いや、ルイズ嬢みたいな美少女と“コントラクト・サーヴァント”、理解有りきとは云え、キスが出来るんだ。男児たる者なら誰でも嬉しいだろう」

「ふぇっ? 美少女……? 誰が?」

私が召喚した1つ、2つほど年上の少年、サイト・ヒラガ──サイトの言葉に私はついつい聞き返してしまった。

「この場に美少女≠ノ該当するのは君しか居ないさ」

「〜〜〜っ!?」

ダメだ、顔を赤くするのを抑えられない。顔が熱くなり、体温が上昇するのが判る。

勿論、パーティー等で今のサイトの様な甘いセリフなら聞いた事はごまんとある。でも、それは私がヴァリエール≠セからだ。サイトはメイジのようだけれど貴族社会との関わりは薄そうだ。……つまり、さっきの言葉は全部──とまではいかなくても、本音も混じってるのだろう。

「ふん! 私が美少女なんて判りきってる事なんだから!」

つい、いつも通りキツ目の──エレオノール姉さまみたいな態度で反応しちゃうけど、サイトは許してくれるだろうか?


SIDE END

SIDE 平賀 才人

「あの〜、イチャイチャするのは別に構いはせんが、サイト君にはこれからどうするのか決めて欲しいんじゃが」

「べっ! 別にイチャイチ
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