暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第6話 「コミュルーム」
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ドと合わせることで彼女達もストライカーチェンジが可能になったということになる。
 初期デッキについて説明しておくと、全員共通で4枚のカードが入っている。パーソナルカード以外はランダムであるため、高町のようにパーソナル1枚、N+カード1枚、スキルカード2枚というのはラッキーなパターンだ。セイクリッドのレアカラーだったことも含めて、彼女は何かしらに愛されているのかもしれない。
 最後の部分を除いた内容をアリシア達が高町達に説明すると、すぐさまバニングスが口を開いた。

「できるならさっそくあのカッコいいのに変身したいわね!」
「でもシミュレーターを使うなら順番待ちをしないといけないんじゃないかな?」

 月村が疑問の言葉を紡いだ後、「ふっ、ふっ、ふっ……」といった笑い声が起きた。視線を向けるとまぶたを下ろしているアリシアと両手でテーブルを指しているフェイトの姿があった。

「そこで活躍するのがこのテーブルさんです」

 アリシアの言葉に高町達は「え……コレが?」といった顔を浮かべた。まあ、このテーブルのことを知らないのだから当然だろう。
 個人的には、テーブルや高町達の反応よりもアリシアの浮かべていた『どや顔』のほうが気になった。別に大層な話でもなければ、彼女が作ったわけでもない。自慢げに言うようなことではないと思う。
 思考を巡らせている間にアリシアはテーブルのスイッチを押したようで、テーブルは簡易シミュレーターに姿を変えていた。

「これこそ卓上でもブレイブデュエルを楽しめちゃう簡易シミュレーター、その名もエンタークン!」
「円卓……まんまね」
「そのまんま……だね」
「にゃはは」

 もっとさらっと説明していたならば、少女達は苦笑いしなかったのではないだろうか。しかし、根本的なことを言えば、このテーブルを開発した人物がもう少し商品らしい名前をつけていればよかっただけなのだろう。
 苦笑いを浮かべている高町達に気にすることなくテスタロッサ姉妹は説明を続け、バニングスと月村はエンタークンにブレイブホルダーをセットした。エンタークンの起動が完了すると、小さなアバター達が出現。ふたりの「リライズアップ!」という掛け声で姿を変える。

「あっ、服がすごく可愛くなってる」
「すずかのはプロフェッサータイプ。援護・索敵はもちろん、スキルの豊富さでは1番のタイプだね」

 氷の属性を持っていたからか、それともただの偶然か月村のアバターは青色を基調とした衣服だ。髪型も普段とは違ってポニーテールになっている。
 個人的な意見になるが、彼女は3人の中で最も冷静かつ気配りのできる性格をしていると思う。性格とアバターのタイプを考えると良い組み合わせだと言えるだろう。
 ただスキルが豊富ということはメリットであると同時にデメリッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ