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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第6話 「コミュルーム」
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泣き顔から一変して力強い声を発したアリシアにフェイトは戸惑いを見せている。彼女の心境が理解できてしまうあたり、俺もそれなりにアリシアの相手をしているということか。
「何で最近お姉ちゃんって呼んでくれないの。そうすれば間違われないのに!」
「そ、それは……みんなの前だと……何か恥ずかしいし」
もじもじしながら小声で呟くフェイトにアリシアは頬を膨らませ、『対フェイト用ひみつへ〜き』と書かれた一枚の紙を取り出した。それを見たフェイトの顔に動揺の色が現れる。
「私のお姉ちゃん――1年B組フェイト・テスタロッサ。私にはアリシアという大好きなお姉ちゃんがいます。お姉ちゃんは私と違って明るくて元気で……」
「わっ、わっ、わっ!? 何でそれをお姉ちゃんが!?」
何でって、それはどう考えてもプレシアさんが渡したからに決まってるだろう。ふたりのやりとりを見ながら恍惚とした顔を浮かべているし、紙に小さくだが『by母』と書いてある。
フェイト、こんな姉と母親を持って大変だとは思うが強く生きろ。愚痴くらいならいつでも聞いてやるから。まあ優しい性格の彼女がアリシア達の愚痴を言うとは考えにくいが。
「アリシア、そのへんでやめてやれよ」
「むぅ……ショウは何かフェイトには甘いよね。わたしには厳しいというか冷たいのに」
年上に対して平然と呼び捨て……これはいいとしても、理由もなくからかったりしてくる奴を甘やかせというのは無理な話だろう。それに
「そんな風に膨れるから余計に子供っぽく見えて姉だって思われないんだろ」
「もう、ショウは大人気ないよ。年下をいじめて楽しいの!」
「いや、俺と君ってそんなに離れてないから。それに普段君って俺のこといじめてるよ?」
「え? いじめてないよ?」
やる側とやられる側で認識にズレがあるからいじめってなくならないんだろうな。まあ俺とアリシアの場合、世間で問題視されるようないじめじゃないけど。
内心でやれやれ……と思っていると、くすくすと笑い声が聞こえてきた。俺とアリシアのやりとりがおかしかったのか4年生達が笑っている。個人的に笑うほどおかしい光景とは思わないのだが。
「みんな、何で笑ってるの?」
「いやね、ケンカしているように見えて……」
「ふたりって仲が良いんだなって思って」
その言葉に俺とアリシアは顔を見合わせる。
俺がアリシアと仲が良い? 好感度で言えばアリシアよりもフェイトや高町達のほうが上なのだが。会話する回数は積極的に話しかけてくるアリシアが一番ではあるが。
「まあ、わたしとショウの仲だからね!」
「どういう仲だよ」
「ショウくん……アリシアとはどういう関係なのかしら?」
「それは俺が聞きたいです」
なぜ俺はテスタロッサ親子にこ
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