暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第6話 「コミュルーム」
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くね」
「やっほー、みんな〜」
「ア、アリシアぁ」
プレシアさんは、人目があると理解しているはずなのにフェイトに続いてアリシアに抱きついた。長女は次女よりも慣れがあるようで「はいはい」と軽い反応をするだけ。体格に差があるせいか少々苦しそうではあるが。
――にしても……プレシアさんを相手するアリシアは面倒臭そうに見えなくもないが決して邪険に扱わないよな。人のことをからかってきたり、変な甘え方をしてくる彼女に対して多々思うところはあったが……この部分だけは尊敬できるかもしれない。俺があの立場だったら多分軽くでも拒絶の言葉を発しているだろうから。
立ち話もなんだということで俺達は《コミュルーム》と呼ばれる部屋へと移動した。
ブレイブデュエルはどうしても順番待ちになってしまうため、この部屋は自分の順番が回ってくるまでの時間潰しとして利用する部屋だ。そこにある軽食コーナーに俺達はそれぞれドリンクを持って座っている。
「おふたりで経営なさっているんですね」
「この店、雰囲気とか凄く良い店だと思います」
「あら、ありがとう。これからも気軽に遊びに来てちょうだい」
「娘達共々よろしくお願いするわ」
大人達ときちんと話す月村にバニングスの存在は驚きであるが、つい目線は幸せそうにドリンクを飲んでいる高町とアリシアに行ってしまう。
高町は純粋で良い子だからあれだけど、アリシアもこうしてれば可愛げのある子供なんだけどな。口にしたら中途半端に怒るだろうけど。
「フェイトちゃんとアリシアちゃんはやっぱり姉妹さんだったんだね」
「当ったり〜」
「私とアリシアは似てるから分かりやすいよね」
確かにこのふたりの外見はパッと見で姉妹だと分かるほど似た部分が多い。
それにしても……高町の言い方から察するにフェイトが上でアリシアが下だと思っているんだろうな。まあフェイトのほうが背が高いし落ち着いているから無理もないけど。
「ふたりともお店の手伝いしてて偉いというか凄いよね。特にアリシアちゃん」
月村の言葉にアリシアはきょとんとした顔を浮かべ、疑問の声を発する。どうやら彼女は月村が言いたいことを理解していないらしい。
「私達よりも小さいのに偉いな〜ってみんなで話してたのよ」
「……あのさ、みんなは4年生だよね?」
「うん、そうだよ」
「わたし……6年生なんだけど」
告げられた真実にフェイトを除いた4年生達の顔は驚愕で染まり、しばしの沈黙が流れる。これから来るであろう出来事に備えて俺は静かに両耳を塞いだ。それとほぼ同時に少女達から大声が上がり、アリシアは涙を浮かべながらフェイトに寄りかかる。
「また間違われた……」
「しょ、しょうがないよアリシア……」
「それっ! それだよフェイト!」
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