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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第381話】
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「成る程……。 とりあえずそちらはまだディスプレイに残してもらえますか? 他にも見たいので」
「畏まりました」
そう言ってディスプレイの上にそのまま腕時計を載せ、店員は他の客の応対へと向かった。
因みに高級腕時計のロ○ックスやオ○ガ等が並んでいる所なので、店員としては優先順位が高いのだろう……まあそれが客商売って奴だしな。
そう思い、眺めているディスプレイの途中でそれほどデザインも悪くなく、見た目的にかなり頑丈そうな黒の腕時計を見つけた。
CASIOのプロトレックだ。
……値段は三万弱と、結構いい値段の腕時計で、さっきのGショックよりも高いものの、デザインもシンプルであり、アナログなのが気にはなるがそれを補う程、俺の好みとしてもなかなか悪くなかった。
「ヒルト、何か気に入ったのあったの?」
そう言ってシャルは屈み、俺の視線を追うとその腕時計の値段を見て。
「わ……結構いい値段だね、それ」
「……だよな。 買えない訳ではないが、ちょい高い気が……」
そうシャルと喋っていると、一夏も五反田さんも気になったのかディスプレイを覗き込んだ。
「げ……結構高いな、それ」
「そ、そうですね。 私じゃ、小遣いいくらあっても買えないですよ……。 三万……」
呟くようにそう言う五反田さんの吐息が耳にかかり、ゾクゾクしてしまった。
「……これにするかな。 そんなにデザインは悪くないし。 シンプルだし、めちゃくちゃ多機能が付いてる訳でもなさそうだし」
「そっかぁ……。 うん、僕は悪くないと思うよ? 値段は結構いい値段だけどね」
確かにシャルの言う通り、普通に高いのだ……。
高校生にとっても、三万は大金だし、アルバイトして一ヶ月分ぐらいだろう。
「うん。 なら一つはこれにするかな。 さて、残り一つ……此方が重要なんだよな」
そう呟くと、シャルはわかったらしく、眉根を下げて頷く。
……一夏用の誕生日プレゼントだ、正直青汁とか、中身をわさびに替えたシュークリームとか考えたが、そんなの贈るのも人としてダメだろうし……罰ゲームならいいが。
腕時計なら対して困らないだろう、使わないなら部屋に置時計としても使えるし、最悪インテリアとしても悪くないはず。
後は腕時計何を選ぶかだが、この店に【ぼくのかんがえたさいきょうのうでどけい】があるかどうかだよな。
「一夏、悪いがそろそろ昼だし、何処か食事出来る店でそれなりに雰囲気も悪くない場所、探してきてくれないか?」
「え? おぅ、じゃあちょっと探してくるからその間に会計済ませろよ」
そう言って店内を出ていく一夏、五反田
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