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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第381話】
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スウォッチは、万単位の物なのでアルバイトでもしないと無理だろう。
「あ、そっかぁ。 僕達代表候補生は一応国に所属している公務員に近い立場だから、毎月支給金があるんだよね」
そう説明するシャル、美冬も代表候補生候補の時から支給金は貰っていたので実際小遣いなど必要が無かったりする。
一方の俺は、国からの支援金のみでそれも学内での備品や食べ物代に消えていく――食べる量を減らせばいいが、生憎と体力回復するには食べないといけない。
そんな事を考えつつ、次のディスプレイへと移ると一夏が――。
「え、そうなのか?」
――と、すっとんきょうな声をあげる。
……というか、こいついつも俺は勤勉だぜって言ってる割には俺より覚えて無いよな……。
そんな一夏のすっとんきょうな声にも、シャルは――。
「そうだよ、ヒルトも一夏も、まだ候補生じゃないんだよね?」
「あー、うん。 何か国際IS機関での審議が長引いてるってさ」
一夏はそう言うが、実際はほぼ仮の代表候補生に選ばれつつある。
一方の俺はというと、その可能性がほぼ皆無に近い気がする。
――というのも、男子の日本の代表候補生は一人で十分であり、一夏ならブリュンヒルデの弟という事もあってネームバリュー、スターとしての資質があるとか何とかでほぼ全会一致らしい。
一方の俺はランクEという低ランクが災いしてる為、ほぼ代表候補生という道は絶たれている。
――更に今は第二世代の打鉄が専用機ということで更に追い討ちかけられている……いくら扱いやすい量産機とはいえ、日本は他に打鉄の後継機の弐式に白式、まだ所属国家は決まっていないとはいえ紅椿もある。
村雲や天照は一応日本所属だが、コア自体は母さんの持ち物なので完全には日本所属とはいえなかったりする。
この辺りも結構立ち位置が難しいらしく、訊いても頭が痛くなるので聞かなかった……。
「俺は多分代表候補生にはなれないさ。 仮になれるとしたら何かの大会で優勝でもするしかないが……」
「そ、そうだったね。 ヒルト、ごめんね?」
「ん? 別にシャルが謝る内容じゃないだろ? 気にするなよ」
そう言って俺は再度ディスプレイを眺めていると、先程店の奥へと消えていった男性店員が三種類の色の時計を持ってきてディスプレイの上に並べた。
「此方が先程の腕時計の色違いでございます。 左から白、青、銀色となっております」
そう説明する男性店員……うぅむ、黒は無いのか。
「黒は無いのですか?」
「生憎と黒は扱って無いですね……。 このタイプの腕時計は、生産されているのがこの四種類のカラーのみですから……」
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