コードギアスR2
0647話
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なるからな」
そう言葉を返し、コーネリアと共に地面へと降りてソルプレッサを空間倉庫に収納する。
周囲に広がっているのは一面の荒野だ。平原という程に草は生えてなく、砂漠という程には厳しい環境では無い。
『我と盟約を結びし者よ、契約に従いその姿を現せ!』
その呪文と共に、角が後頭部から2本前に伸びており、背中には鷲の翼とドラゴンの羽が1対ずつの合計4枚が生えているグリフィンドラゴンのグリが召喚される。
「ガアアア」
獰猛に鳴きながら擦りつけてきた頭を撫で、声を掛ける。
「俺とコーネリアを乗せて、指示する方向に飛んでくれ」
「ガアッ!」
任せろ、と鳴いて地に伏せるグリの背中へとコーネリアと共に跨がる。
「落ちないように、しっかり掴まってろよ」
「あ、ああ。……KMFや戦艦、戦闘機とかに乗るのは慣れているのだが、まさかこんな巨大な生き物の背に乗るとはな」
そう呟きながら、前に乗っている俺の背中に力を入れて抱き付いてくる。
背中でコーネリアの巨大な胸が柔らかく潰れる感触を覚えつつ、グリへと合図を送って、蓬莱島へと向かう。
「ブリタニア皇族なんだから、馬くらいは乗ったことがあるだろ?」
「それは当然だ。だが、馬とグリは全く違うぞ!」
空を飛びながらの会話なので、お互いにいつもより大きな声で会話をしている。
それでも吹き飛ばされないのは、グリが風の障壁を展開してくれている為だ。
そして空の旅を楽しむ事30分程。ようやく海岸線が見えてくる。その先にある蓬莱島もまた同様に。
同時に、向こうの方でもこちらを捉えたのだろう。生物であるグリなだけにレーダーで捉えたのか、あるいは肉眼で確認したのかは分からないが、それでも蓬莱島でKMFが即応態勢に入っているのは見える。
「グリ、俺達の存在を知らしめろ」
「ガアアアアァッ!」
俺の言葉に小さく鳴き……息を吸い込み、魔力を込めて叫ぶ。
「ガアアアアアァァアアァァァァァァアアッ!」
その雄叫びと共に放たれたのは、生身で食らったとしたら決して生き残れないだろうグリフィンドラゴンのカマイタチブレス。そのカマイタチブレスが、グリの真上へと向けて放たれたのだ。
轟っ!
そんな音すらも聞こえてくるようなカマイタチブレスに、蓬莱島で動き回っていた暁が混乱しているのがここからでも分かった。そして、偵察の為だろう。暁が……いや、斬月が蓬莱島を飛び立ち、こちらへと向かって来る。
『……アクセル・アルマーか!?』
斬月の外部スピーカーから藤堂の声が聞こえる。その声に驚愕が混じっているのは、ある意味当然なのだろう。
「そうだ。蓬莱島まで誘導を頼む。会談に来て撃ち落とされたりしたら、色々とお互いに
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