コードギアスR2
0647話
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必須になる訳だが……
「そう? じゃあ、陽光を通して会談に参加する旨を伝えるけど、構わないわね?」
「そうしてくれ」
こんな会話があってから10日程。異例ともいえる早さでシャドウミラーと黒の騎士団の会談は開かれる事になる。
「俺がここで聞くのもなんだが……一緒に来て良かったのか? ルルーシュに対して色々と思うところがあるんだろ?」
ソルプレッサを操縦しながら、後部座席に座っているコーネリアへと声を掛けるが、問題無いと首を横に振る。
「色々と思う所はある。だが、ルルーシュには1度会っておきたいというのも事実だからな。それに……私が何かしようとすれば、お前が止めてくれるんだろう?」
信頼の混じった言葉を受け、それ以上は何を言うでもなくソルプレッサを操縦して目的地である蓬莱島の方へと向かう。
本来シャドウミラーと黒の騎士団が会談をするとしたら、お互いの力関係からいって黒の騎士団側が光明にあるシャドウミラーの拠点へとやってくるのが普通だろう。実際、洪古や香凛辺りからはそうしろとも言われた。だが、俺はそれを却下して蓬莱島で黒の騎士団との会談を行う事にしたのだ。
もちろんこれには幾つかの理由がある。例えば、俺という存在がいる故に決して危害を加えられないという自信、コーネリアにしても魔法を使えるようになって個人としての戦闘力ではこの世界の人間よりも上回っている事。そして何より、俺達シャドウミラーは黒の騎士団を相手にしても塵程の脅威すらも覚えていないというのを態度で示す為というのもある。
黒の騎士団を呼びつけるよりも、俺自身が直接……それもコーネリアという、黒の騎士団にしてみれば仇敵といってもいいような存在と共に出向くのだ。お互いの力関係をここまで如実に表す行為はそうそう無いだろう。
更に言えば、黒の騎士団がコーネリアに対して何らかの危害を加えようものなら今回の会見であちらが何を要望しようとも、圧倒的に不利になるのは向こう側だ。そういう挑発的な意味で考えても、コーネリアが同行する意味はある。そして更に後押しの一手を打つ為、蓬莱島から少し離れた場所へとソルプレッサを着地させる。
「アクセル、蓬莱島に行くのだろう? 何故こんな場所で降りるのだ?」
「黒の騎士団にちょっとした示威行為をな。以前陽光の建国宣言では見ただろうが、実際にその目で見た時に受けるショックを考えると、先制攻撃としては丁度いい」
「……アクセル……いやまぁ、お前の言ってることは分かるんだが。正直、グリをその目で見た黒の騎士団が反射的に攻撃してくるとも限らないぞ」
「問題無い。グリは風の障壁を作り出せるし、何かあったとしてもその背には俺が乗っている。それに、俺に対して常識を前提として話をしてきても無意味だというのを示す機会にも
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