暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos26魔法少女たちの未来設計〜Dream and a Wish〜
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ロノと向き合い、「案内してくれるか、本局に」そう言い放つ。はやて達にはああ言ったが、少々きな臭いんだよな。俺の能力のことはセラティナは知らないはずだ。つまり俺を求めているのは運用部のキオン・ヴァスィリーサ准将という将校なんだろう。
それに俺一人を呼びつけたと言うのもおかしな話だ。何を言われるか判ったものじゃない。が、俺の目的にまた一歩と近づける可能性があるため、蛇の道だろうが虎穴だろうが進んでやるだけだ。
クロノがトランスポーターの転移先を本局への中継点へと設定し直しているのを眺めていると、「ちょっと待って。少し時間ちょうだい。ルシル、こっち!」シャルがいきなり俺の左手を掴んで走り出した。
「ちょっ・・・!?」「イリス!?」
面を食らう俺たちを余所に「ちょっとだけ〜?」クロノに振り向いてウィンクするシャル。クロノは目に見えて顔を赤くし言い淀んだ。シャルめ。こんな妙なスキルを手に入れるとは。クロノの純情を玩んでやるなよ、可哀想に。
そうして俺はシャルに連行され、到着したのは「いっらしゃ〜い、私のプライベートルームへ?」シャルの部屋。シャルに引っ張られた俺は、「そぉ〜れい♪」シャルの掛け声とともに突き飛ばされてしまい、仰向けでボフッとベッドにダイブする羽目に。
「急になにをす――・・・なんのつもりだ?・・というより、今の君はどっちだ?」
俺に覆い被さるように居るシャルに問う。シャルは「さあ、今の私はどっちでしょう♪」と質問返ししてきた。面倒と思いつつも「前世のシャルだな」そう即答してやる。
「ファイナルアンサー?」
「いいから退け。君の前髪がさっきから頬に当たってくすぐったい」
「柔らかくて良い香りでしょ? もっと堪能してもいいんだよ?」
「蹴っ飛ばすぞ」
両腕をガッチリ押さえ付けられ覆い被さられてはいるが、足を曲げることは可能。両膝でコイツの尻を蹴り上げてやれば退かすことは出来る。あと10秒数えるうちにどかない場合は実行、と決めたところで、シャルが俺の左頬にそっと手を添えてきた。
「ねえ、どうして判ったの? 私だってことが」
「・・・はぁ。君は、私↑と上がり口調だが、イリスは、わたし↓と下がり口調。当たっているだろ」
そう言ってやると「やっぱり運命だよ?」シャルが勢いよく抱きついてきた。幸せそうに喜んでいるところ悪いが、「俺を連れて来た理由はなんだ?」本題に入らせてもらおう。
「なんでって・・・、決まってるでしょ。あなたとゆっくり話がしたかったから」
顔をグッと近づけて俺の目を覗き込むシャルに「話をしてやるからそこを退け」そう言い放つ。だが、「ヤ?」と一言拒否してきたため、「アウト」と両足を勢いよく曲げる。と、「キャン!?」シャルが頭上へと飛んだ。
「いったぁ〜い!
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