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Epos26魔法少女たちの未来設計〜Dream and a Wish〜
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えば!」

わぁーん!って大泣きしそうな顔をしたアリサちゃんはバンッとテーブルを叩きながら立ち上った。というか「落ち着いて、アリサちゃん!」すごいことを言っちゃってるよ。思考が暴走しちゃいそうな勢いだったアリサちゃんを、みんなでなんとか宥めることに成功。

「ねぇ。真面目な話、ホントどうしたらいいと思う? あたし、本当に魔導師として、騎士として、管理局に入ろうって思うんだけど。でも、バニングスの跡取りとしての責任も大事だって思うわけ」

アリサちゃんからの人生相談。人ひとりの今後の人生に関わる重大すぎる相談に、私たちはちょっぴり困る。でも、アリサちゃんは真剣だし、本当に困っているから、親友としては役に立ちたいわけで。

「二足の草鞋でいいんじゃない?」

「「「「二足の草鞋?」」」」

真っ先にシャルちゃんが提示した案。それは管理局員と継いだ会社の運営、その両方をこなすというものだった。それを聴いたアリサちゃんの第一声は「過労死するわ!!」だった。局の魔導師として頑張って、休憩中や休暇で会社運営を行う。確かに疲労で体を壊すこと請け合いだ。

「だったら・・・婿に任せれば? 女の子のひとりっ子っていうことはいずれにしても婿を迎えるんでしょ? 信頼できる人と結婚して、会社運営を任せれば・・・ほら、問題解決――」

「してないわよ! け、け、け、結婚!? この歳で結婚とか考えられないわよ!」

「「まだまだ先だね〜」」

9歳の子供な私たちにはまだ早い話だった。シャルちゃんは次に「じゃあ、アリサが言ったように兄弟を作ってもらうか、養子を取るか」そう提案した。アリサちゃんは「やっぱり弟よね〜」なんていう始末。そんな簡単に出来るものじゃないんじゃないかなぁ、兄弟って。どうすれば作れるのかは判んないけど。

「ま、どの方法を選択するにしても、みんな共通の問題を抱えているのは確かだよね〜」

シャルちゃんが私とすずかちゃんをチラッと横目で見てそう言った。判ってる、私たちが抱えてる問題。そう、「家族に話さないと、だよね」これまでの、魔法とかの事情を全て話した上で、管理局に入る許可を貰わないといけないことくらい。

「もしなのは達が反対されたら、管理局に入るのはルシル達だけになるのかな・・・?」

フェイトちゃんと同じように保護観察処分が決定されたルシル君たちは、他にも管理局従事っていう形で嘱託魔導師になることが決定したって。元よりパラディース・ヴェヒターの実力は管理局の偉い人たちにお眼鏡に適っていたってことらしくて。はやてちゃんについては今頃、クロノ君と話し合いがされてるはず。

「あ、はやて・・・!」

シャルちゃんが出入り口の方を見てはやてちゃんの名前を呼んだ。そこには車椅子に乗ったはやてちゃんと、車椅子を
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