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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos26魔法少女たちの未来設計〜Dream and a Wish〜
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を潰さないためには必要だったわけ」

「もう少し優しくしてくださいよ!」

シャルとイリスの人格が交互に入れ替わっていく。それにしても側で見ている限りでは今の彼女は独り芝居をしている怪しい少女だ。というか、「おい、シャル」彼女の頭をガシッと鷲掴む。

「な〜に、ルシル?」

「どうして君はそんな軽々と表に出て来ているんだ? イリスの人格は何故耐えられる? そもそもさっきの最後の思い出云々のくだりはどうした?」

「ごっめ〜ん♪ 別に私の人格が消えなくてもイリスの人格は問題ないんだよ〜☆ 私が覚醒している状態だからこそ、これまでのフラッシュバックが抑えられて、イリスの精神が安定するわけ。それだけじゃなくて精神干渉系の魔法やスキル、技術をキャンセル出来る恩恵もある! まぁ、今のようにそうそう表には出ないようにするけどね〜♪ なんていうか、隠居生活、みたいな?」

「ちなみにキ・ス・は〜・・・ただ単にわたしとシャルロッテ様の願望だよ〜☆」

今、俺のこめかみが引きつくのが判った。

「でも嬉しかったなぁ〜♪ ルシルからの、キ・ス・・・きゃっ?」

プッツンという音が頭の中から聞こえた気がした。

「貴様はぁぁぁぁぁーーーーーーッッ!!!!」

「ちょっ、まっ、これ、パイルドライバー・・・!? うぎゃん!?・・げふっ」

プロレス技の1つ、相手の頭を自分の膝の間に挟み込んだ状態で持ち上げ、真っ逆さまに落とすという技、パイルドライバーをシャルに掛けてやった。白目を剥いて気を失っているシャルに「反省してろ、馬鹿女」そう吐き捨て、部屋を後にする。

「すまない、クロノ。待たせた」

「ルシル!・・・ん? イリスはどうした・・・?」

「ちょっと失礼なことをされてしまってな。少し眠ってもらった」

「・・・・そうか。なんて言うか、悪い子じゃないんだ。頭も良い。しかし人格的に馬鹿なんだ」

「判ってる。苦労しているんだな、クロノ」

お互いに肩をポンポンと叩く。今回の次元世界でも良い友になれそうだよ、クロノ。こうして俺とクロノはシャルを放置して本局へと向かった。中継ポイントを跨いで本局へと着き、トランスポーターホールを出たところで、「くそったれ・・・」俺は自分の不運さを呪った。

「あ! キオン・ヴァスィリーサ准将、ガアプ一佐。お疲れ様です。でもどうしてこんなところに? 応接室で話を、と・・・」

通行の邪魔にならないように廊下の隅に佇んでいた女性2人に敬礼したクロノに、「待ち切れずに来てしまいました」とその2人も敬礼を返した。そして俺へと視線を向けて来た。

「はじめまして、パラディース・ヴェヒターのランサーもといルシリオン・セインテスト君。特別技能捜査課・課長、クー・ガアプ一等陸佐です」

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