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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第380話】
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まっていたからな」
「そ、そうなんですか……」
そんな二人のやり取りを見つつ、俺は合間を縫って挨拶をした。
「今ご紹介に与りました、有坂ヒルトと言います。 よろしくお願いします」
「あ、はい。 ……あれ? ニュースでは問題児って訊いていたんですけど……結構礼儀正しい……」
誰にも聞こえないように呟くその声も、俺の耳には届いていた――てか、外のニュースで俺はどんな形で取り上げられてるんだろう?
此方もニュースは入るが、基本食堂のテレビとかは女子が歌番組やらクイズ番組ばかりチャンネルを合わせる為、ニュースが全く見れない。
勿論空中小型投影ディスプレイを買えば良いのだが、あれは値段が恐ろしく高く、俺なんかが買える代物ではないのだ。
――と、今度は一夏がシャルの紹介をし始める。
「蘭。 こっちはシャル。 クラスメイトで、フランスの代表候補生」
そう言って説明する一夏に、シャルも礼儀正しく御辞儀をすると。
「シャルロット・デュノアです。 よろしくね」
そう言ってシャルは彼女に手を差し出し、握手を求める。
「ご、五反田蘭です。 よ、よろしくお願いします」
おずおずと差し伸べられた手を握り、握手をする五反田さん。
……流石にシャルの性別詐称から時が流れたためか、彼女は疑問に思わなかったようだ。
この辺り、少しホッとしていると一夏が口を開く。
「ほら、学園祭の時に俺の友達で弾って居ただろ? あいつの妹なんだよ」
一夏はそう説明するが、正直彼は確か一組に顔を出していなかった筈。
案の定シャルは首を傾げて思い出そうとするも、やはり無理だったらしく――。
「そうなんだ」
そう一言言い、ニコッと微笑む。
そんなシャルに負けじと五反田さんも――。
「そ、そうなんです」
そう言って笑顔を返す――彼女はシャルと張り合ってるのだろうか?
互いに握手を交わしあうと、その手が離れる――そして。
「で、来年IS学園受けるんだってさ。 つまり、俺達の後輩になる予定なんだよな、蘭?」
「は、はい! そうです! ぜひ一夏さんにはご教授の程、よろしくお願いします!」
そう言って一夏に折り目正しく、御辞儀をするとそのまま顔を上げて――。
「ニュースで見ました! 先日、学園祭を襲撃した謎のテロリスト、一夏さんが撃退したって!」
「「え?」」
俺とシャルは、互いに顔を合わせ、目を白黒させた。
――ニュース自体は確か一日だけ取り上げられたが、何処の局がそんな報道をしたのだろうか――確か情報規制が掛かってた筈だが
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