第3章
月光校庭のエクスカリバー
第65話 怒れる疾風
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ただろ…何故そこまでして戦う?…」
その答えは単純だった…。
「……お前がイッセー兄を侮辱したからだ!…」
……元々今の千秋の戦いの理由は奴のイッセーへの侮辱が許せなかったからだ。
「……その男は悪魔だろ…何故悪魔の為にそこまでする…契約か?…」
「……そんなの関係無い!…」
……あえて言うならイッセーだからか…。
ライニーはその場で嘆息する。
「……完全に悪魔に魅了されている様だな……足を潰すか…せいぜいその男に出会った事を後悔するんだな…」
そう言い、千秋の足に銃口を向ける。
……イッセーに出会った事を後悔しろだと…。
……何も知らないとは言え、ここまで言われると本当に来るものがあるな本当…。
バンッ!バンッ!
銃口から千秋の足を貫く為の銃弾が飛び出る。
「千秋!!」
イッセーが慌てて千秋の名を叫ぶ。
……心配要らねえよイッセー…。
……お前を侮辱されたまま負けるなんて事、アイツがする訳がねえだろ。
ビュオォォォォッ!!!!
『ッ!?』
突然千秋の周りで旋風が巻き起こり、ライニーの放った銃弾を弾き飛ばした。
「その男と出会った事を後悔するんだな」
その言葉を聞いた瞬間、思考がクリアになり、見えてる世界が非常にゆっくりに見えた。
迫ってくる銃弾もゆっくりに見える。
でも、そんな事はどうでもよかった…。
……イッセー兄と出会った事を後悔しろ…。
………ふざけるな……。
……ふざけるな!…。
何も知らないお前がイッセーを知った風に言うな!
思考がクリアになっていく中でも心の奥底から脇溢れる怒りは衰えない。
いや、むしろ怒りが込み上げれば込み上げるほど思考がクリアになっていた。
絶対に負けられない!
いや、負けてはダメだ!
この男にイッセー兄を侮辱されたまま負けるなんて私自身が許せない!
ビュオォォォォォ!!
千秋の周りで未だに旋風が舞っていた。
「……神器(セイクリッド・ギア)か…」
ライニーの言う通り、あの旋風は千秋の神器(セイクリッド・ギア)によって生み出された物だ。
「怒涛の疾風(ブラスト・ストライカー)…」
「……それが千秋の…」
「ああ」
「見た所、風を操る神器(セイクリッド・ギア)の様ね」
「正確には触れている物体や空間に気流を発生させる物です」
俺は部長達に千秋の神器(セイクリッド・ギア)の能力の説明する。
千秋は自身の周りで舞っている旋風を消すと、一気に駆け出す。
「ッ!?は、速い!」
イッセーの言う通り、千秋の駆け出しの速度が上がっていた。
その理由は風…。
怒涛の疾風(ブラスト・ストライカー)は触れている物体及び空間に気流を発生させる。
そして触れるのは手じゃなくてもいい…。
つまり全身が触れている所なら何処からでも風を生み出
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