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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第65話 怒れる疾風
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あの十字具(クロス)って訳か」
「その力はエクスカリバーには遠く及ばないが使い手によっては並の聖剣以上の力を発揮する」
アルミヤがご丁寧説明してくれた。
「……いいの?悪魔である私達にそんな事を教えても?…」
「すでに堕天使側に存在は知られている。そう遠くない内に悪魔側にも知れ渡るだろう。それから彼女達の先ほど発言に対する謝罪の意味合いもある」
「……アーシアとイッセーの事か」
「ライ君はある理由で悪魔を激しく嫌悪しているの。だから兵藤一誠君に対してあんな言動を取ったの」
「ま、それは見てれば一目瞭然だからな」
「アーシア・アルジェントに関しては、兵藤一誠、君の言う通り信徒達が彼女の意思を無視して勝手に聖女に祀り上げた事は否定はしない。だが、彼女の優しさを否定する訳では無いが彼女の行いは我々にとっては許容できないものである事も理解してもらいたい」
「………」
アルミヤの言葉にイッセーは黙ってしまう。
バンッ!バンッ!バンッ!
銃声音が響いたので、千秋達の方へ視線を戻す。
千秋がかなり押されていた。
ライニーが銃を撃ちながら千秋に向かって駆け出す。
千秋は銃弾をマジックブレイカーで弾くなり避けるなりしていたが、ライニーの接近を許してしまう。
そこからは激しい接近戦の始まりだった。
どうやらライニーの戦闘スタイルは接近戦に銃撃を織り混ぜた物の様だ。
しかもかなり独創的だった。
蹴りや銃撃、銃を鈍器にした打撃は予想できたが、まさか銃を鈍器にした打撃をマズルジャンプを利用して威力を上げた攻撃は予想外だった。
ガンッ!ドガッ!
「ッ!?」
「千秋!」
千秋は銃を鈍器にした打撃をマジックブレイカーで防いだ所を蹴りをモロに喰らった。
「……あの体術…奴のオリジナルか…」
「銃撃複合戦闘体術(ガン・マーシャルアーツ)…彼はそう呼んでいるよ」
いつの間にかこちらに来ていたゼノヴィアが答える。
千秋は接近戦は不利と悟ったのか距離を取り、武装指輪(アーム・リング)で黒鷹(ブラックホーク)を取り出し、即座に矢を放つ。
黒鷹(ブラックホーク)の売りは矢の飛距離とスピードだ。
あの距離なら確実に回避は間に合わないだろうし、銃弾で弾く暇も無いだろう。
が、ライニーは乱射によるマズルジャンプの勢いを乗せて腕を振り上げ、矢を弾いた。
バンッ!バンッ!
ガキッ!ガキン!
「ッ!?」
そしてすかさずライニーは銃撃で次弾を放とうとしている黒鷹(ブラックホーク)を弾き飛ばす。
黒鷹(ブラックホーク)は狙撃向きな上、機能の性質上、連射ができない欠点がある。
……そこを着かれたか…。
「ここまでだな…」
ゼノヴィアの言う通り、眼前の光景は千秋の詰みだった。
が、千秋は未だに諦めず、戦う意思を示していた。
「……もう勝負は着い
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