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トワノクウ
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第六夜 ふしぎの国の彼女(三)
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合わせに黒鳶がつけた名だ」

 くうは嘆息するように、胸の下で手を組んで夕空を仰いだ。
 ああ神様、いったい彼女に何が起きたというのでしょう、と訴えかけたい心持で。

「……薫、ちゃん……」

 太陽を融かしたようなオレンジの空に呼びかけても、友からの答えはなかった。



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