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エピソード2〜とある日常の一幕〜シリカ編〜
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です。と言うか、弱い犬ほど、よく吠えるってやつ、ホントーですね。」

わざと、丁寧な言葉を使って、相手を激昂させる。実際にガウスと名乗った男は、一撃で叩き潰さんと突進系のソードスキルの構えをとっている。一方、リョウトは両手を自由にして、リラックスしている。余裕な態度を見せるリョウトに対してさらに怒りをつのらせるガウス。

2・1・0 DUEL!

カウントダウンが終了して、デュエル開始の合図が空中に表示されるや否や、力任せに突進して、ソードスキルを放ってくるガウス。それに一瞬で接近して、間合いを詰めると相手の手首を掴み、勢いを殺さないように、体を捻る。そして、一本背負い要領で地面へと叩きつける。突進の速度を利用して、地面へと叩きつけられ、HPバーが三割程削られる。そして、無防備にも、地面に伸びているガウスの鳩尾へとソードスキル無しで拳を叩き込む。その一撃はガウスの自慢であった銀の鎧を砕き、ポリゴン片となり消滅させた。そして、それと同時に勝利を讃えるファンファーレが流れた。
デュエルが終わるとリョウトは一仕事終えた後のような清々しい笑顔をシリカへと向けて、転移門へと向かって行った。残された者達は呆気なくやられ、さらに鎧も失ったガウスを呆然としていた。
余談だが、自慢の(中層のなかでは)レア装備の鎧を失い、さらに大口を叩いておきながら、素手に、さらに自分よりも年齢が10は離れている少年に瞬殺されたということのおかげで四天王とやらの称号は剥奪されて、彼がし切っていたギルドは大半の人数が脱退したらしい。









ところ変わって、60層《フロッグの密林地帯》へとリョウトとシリカは足を運んでいた。シリカのレベルより5も上の層だが、リョウト貰って新しくなった装備によってステータスが底上げされたため、シリカでも十分倒せるとのこと。この密林に出てくるモンスターはほとんどが動きがのろく、その上体力が多いものがほとんどでAGIに多く振っているシリカなら、一体一なら一人でも倒せるので、ここを選んだ。そして、レベリング兼修行の場所を選んだもう一つの理由があった。それは………

「ぎゃああ!何これ!気持ちわるっ!!」

シリカが嫌いだった動く花やぬるぬるの触手を持ったモンスター達がPOPするからである。それに関してはただのリョウトの悪戯であるが。

続く




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