SAO編
第一章 冒険者生活
Ex2.裏方の仕事人
[16/16]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
が、よくも私の苦労を台無しにしてくれた。
私の中で君は《切り捨てるモノ》に分類されたよ。
今後、君はSAOがクリアされるまで牢屋の中に居るといい。安心してくれ、寂しいのは少しの間だけだ。きっと、すぐに仲間が増えるから。
第三層フロアボス攻略の翌日。
私は今回のボス戦についての噂をあらっていた。
バリーモッドは結構ビーターについて言い触らしていたようだし、彼が失敗したあとの経過が気になったのだ。
しかし意外なことに、それほど噂は広まっていなかった。
そもそもデスゲーム状態で犯罪を起こすことを本気で信じるプレイヤーも少なかったのだろうと思う。
更にその上、噂好きのプレイヤーたちは別件に夢中だったようだ。
「…………ぷ……くっ、にゃはははははハ!」
その別件というのが――
『――プレイヤーたちの運命を握る大事なボス戦に、あろうことか三人もの美少女を侍らせたハーレム野郎現る!!――』
もろに知り合いのことだった。
――ま、このくらいは幸運税ということで少年には我慢してもらおう。
今のところ計画は順調のようだ。
でも、それも最後まで続くかは解らない。
だから私は、今日もアインクラッド中の陰を駆け廻る。
誰よりも多く情報を集め、誰よりも多く情報を扱い、全てを利用して《邪魔》に備えるのだ。
他の誰が知らなくても良い。
自分自身だけの――――自己満足のために。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ