SAO編
第一章 冒険者生活
12.ビーター暗殺
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相手ボスの主な攻撃方法は三つ。
片手用直剣スキル《ホリゾンタル》、《バーチカル》、そして《投剣スキル》。
だが、ボス自身は全長六メートルを超える巨体だ。故にただのホリゾンタルと言えど半径四メートル近い扇状重範囲攻撃となり、バーチカルは例え避けたとしても地面に叩き付けられた衝撃は半径六メートル以内に居る者を約十秒間もの一時行動不能状態とする。
上記二つのソードスキルを数回繰り返した後、ボスは左腕を首に巻きつけるようにして振り上げる。――そう、かの《アイ●ンのポーズ》のように。しかして、それは《投剣スキル》の合図である。此方もただの投剣と侮る無かれ、その腕を振り払った瞬間に放たれる小刀ほどのそれは正に無数。数えることすら憚られるほどの量だ。イメージとしては、昔の攻城戦などで城壁の上から放たれる矢の雨。ボスから見て扇状四十度前方は何処に居てもその範囲に入っていると思っていいだろう。
これだけを見るとかなりの強敵のように思える。
実際、強敵なのだが付け入る隙が無いわけでも無い。
前述した通り、ボスは相当の巨体、それぞれの動きは鈍重だ。システムアシストがかかるソードスキルを発動するまでの動作がゆっくりな為、次にくる攻撃パターンは解り易い。各技の攻撃力も重装甲+盾装備ならば難なく耐えられるだろう。しかしバーチカル――上空からの振り下ろし攻撃だけはまともに受けるのは推奨しない。他の技に比べてもプレモーションが遅いので、範囲内から離れるのが最善だろう。
以上三つの攻撃パターンに関する細かな点、発動までの時間などは別項目《ボスの行動一覧》を参照。
ボスのHPバーは全部で五本。三本目までは、ボスの攻撃を壁部隊が耐えて、支援部隊が隙を広げ、攻撃部隊がHPを削るというテンプレート戦法で対応可能。しかし、そのHPバーが残り二本となる瞬間、ボスはその動きを止める。硬化して防御力は増しているが、二分間の無防備状態は総攻撃の好機。だがここで功を焦って深入りをし過ぎると、もれなく《確実な死ゲームオーバー》が待っている。時間が経つにつれ膨張するボスの体は二分後、体の至る所からガスを噴出する。勿論、毒ガスである。視界が利かなくなるほどの高濃度の毒ガスを広範囲に撒き散らし、毒ガス内はレベル1の継続ダメージ毒効果を及ぼす。ただしガス内に居ると解毒ポーションを飲んでも無意味なので注意。更にガス内ではボスが無差別攻撃を絶え間無く行っている。つまり、一度ガス内に取り残されると脱出は困難。高確率で死に至ると思っていい。しかし引き時を間違えなければ、そうそう危険に陥ることも無いボスでもある。
毒ガス広範囲散布についての詳細、消えるまでの時間などは別項目《ボスの行動一覧》を参照。
――以上
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