【ゼロの使い魔】編
004 決意──らしきもの
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルメイル)”が俺の身体の全身を覆う。
“赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイル・メイル)”──本来=A“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”は10秒毎に倍加していく神器ではあるのだが、禁手(バランス・ブレイカー)≠ナある“赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)”は10秒毎≠ニ云う制限を廃し、一気に最大まで倍加させる事が出来る。
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
(今なら何でも出来る気がする。……これら≠スッキリと消せる!)
機械的な音声と共に俺の力が最大まで一気に倍加され、一種の高揚感に満たされる。
(場所は何処かの室内。排除対象の人数は5人。少女は“絶霧(ディメンション・ロスト)”で保護して──)
周囲の状況を確認しながら、頭はクールに──されど、心はホットにする。俺の変貌に呆気を取られいる内にこの場の収拾をつける算段を立てる。
「なぁ」
「ひっ」
「命乞いとかはいい。……だから、汚ならしく──死んでくれ」
5人居る内の1人の男が俺の殺気の込められた声に圧され、戦慄き後退りをする。鎧≠フマスクの中で皹割れた笑みを浮かべながらそれら≠ノ近寄って行く。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
近くには雷が落ちた様に焼けている小屋。……戦闘と云う名の蹂躙は恙無く終わった。
……だがしかし、少女の命を守れても少女の心は護れ無かった。……あれら≠ノ挙式間近だったボーイフレンドを目の前で殺されて、犯され、蹂躙される日々に堪えきれ無くて──
―お願いします。私を──私を犯してもいいですから、どうか私を殺して下さい―
眠らせた少女が目を覚まして、状況を確認しての開口一番はその言葉だった。あれら≠ノ犯された記憶と事実を無かった℃魔ノ出来ると懇切丁寧に教えても、少女は『殺して下さい』の一点張りで、頑として聞かなかった。
……さすがに物理的に殺すのは偲び無かったので“ニフラム”昇天させた。
―ありがとう―
名前も知らない、あの少女の事切れる寸前で流した涙を俺は絶対に忘れない。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
少女の遺体を弔って1時間。まだ気持ちの整理は付いていない。
「なぁ、ドライグ……」
<何だ、相棒>
「俺さ、知らなかったんだ。……人殺しの感覚なんて、こんな事≠ェあるなんて」
<知っていた方が怖いさ。……相棒の居た前世の世界では異常≠ヘ無かったんだろう>
「……ああ。テレビのニュースとか新聞で殺人事件とかの報道を見ても、俺とは全く
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ