第五章 StrikerS編
第百六十六話 『―――おはよう』
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である。
◆◇―――――――――◇◆
……それから一週間が経過したが今だにシホは目覚めない。
ネロがずっと着いて面倒を見ているのだがなかなか目覚めないために、
「奏者よ……。いいかげん目覚めんか。そしていつものように余の名前を読んでくれ……」
ネロはシホの枕元に顔を寄せて腕組をしてシホの寝顔を覗き見る。
「奏者の寝顔も見ていて飽きないが、やはり元気に動いている方が眩しいのだぞ? 奏者はそれがわかっていない……」
ツンツンとシホの頬をつつきながらそう続ける。
そこに『コンコン』とドアを叩く音が聞こえてきて、
「誰だ? 入ってきて良いぞ」
「はい…」
「うん…」
それでドアが開くとそこには花束を抱えているランとレンの姿があった。
「おお。ランにレンであったか」
「はい、ネロさん。……それでシホさんはまだ同じ調子ですか?」
「うむ……。今だに目覚めん。思念通話も試みても会話は不可能な状態だ。だがそれでもしっかりと魔力が送られてきているから心配はしていないのだがな……」
「僕が成長した姿を見てもらいたいのに、残念です……」
「そうであるな。レンはもうあまり弱気な姿は見せないようになったからな。そこは奏者が見たら驚くだろう」
「はい!」
「時にランよ。もう体はよいのか?」
「はい……。結構トレディに強烈な洗脳を受けていたんですけど、トレディが私の限界を見極めてくれていたのかそんなに後遺症はなかったんですよ」
「トレディには感謝だね、ラン姉さん」
「そうか。それで逮捕した戦闘機人達はどうしているのだ……? 見に行ったりしているのだろう?」
「はい。昨日に見に行きました。そこでは何名かは従わなかったためにスカリエッティとともにかなり厳重な施設に入れられたそうです。
あ、もちろんトレディは更正プログラムを受けていますのでまだわかりませんが近いうちには出てこられるという話です」
そう、今戦闘機人達はウーノ、ドゥーエ、トーレ、クアットロはスカリエッティとともに軌道拘置所でそれぞれ別々に入れられている。
そして残りのチンク、セイン、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディード、トレディ、それにルーテシアとアギト、ゼストは海上隔離施設でギンガの指導のもとで更正プログラムを受けている。
ちなみにだがクアットロに記憶を消されたセッテは更正プログラムを受ける以前の問題なのでギンガの指導のもとに追加で一般常識を教え込まれている。
それとフェイトがスカリエッティに隻眼の魔術師……いや、ヴォルフ・イェーガーについて聞いているのだがあまり芳しくない。
その理由はというとスカリエッティ自身がいつ、どこでヴォルフ・イェーガーと出会ったのか、さらにはどんな情報を提供したの
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