第五章 StrikerS編
第百六十六話 『―――おはよう』
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いからな……)」
そこまでクロノは考えていた。
◆◇―――――――――◇◆
「シホちゃん! シホちゃん!」
「奏者よ、しっかりするのだ!」
「お姉様!」
担架で運ばれていくシホの横をなのは達が追従していく。
なのはの殺傷設定による過激な攻撃や落盤による負傷、エクスカリバー・ツヴィリングを使用するために使った三本のカートリッジによる肉体への過剰な負荷……様々な要因が重なりシホはかなり危険な状態に追い込まれていた。
ユニゾンしているアルトリアがユニゾン・アウトされないのがいい証拠である。
そのままシホは治療室へと入っていきランプが灯されて手術が開始された。
なのは達は治療室の前でシホの無事を祈った。
「……この気持ちは十年前を思い出させてくれますね」
「そうだね、フィアちゃん…」
十年前といえばシホが仮面の男……リーゼロッテに致命傷を食らって運び込まれた時のことを思い出される。
もう、あの時のようにシホには無茶をさせないようにと皆が思っていたのに、今回もまたこうして同じ状況になってしまっている。
なのは達に無力感が襲いかかる。
「……奏者からはしっかりと魔力は送られてきている。だからきっと大丈夫だ。奏者なら必ず帰ってくるだろう」
「そうだね。ネロさんがそう言うなら信じられるよ」
「なのは!」
と、そこにユーノとアルフが急いで駆けつけてきた。
その勢いのままなのはを抱きしめる。
「ッ!? ユーノ君!? どうしてここに……?」
「君が救出されたと聞いていても立ってもいられなかったんだ! それより、よかった……なのはが無事で……」
「うん……」
それでなのはもユーノからの温もりを感じて安心したのか安らぎの笑みをする。
「なのは……君に伝えたいことがあるんだ」
「ユーノ君……。うん、でも今はまだ待ってもらっていいかな?」
「わかってるよ。シホが目覚めたあとでなら、聞いてくれるかな……?」
「うん……。その時はちゃんと聞くね」
なのはとユーノがいい雰囲気になっているところに、
「ママーーーーー!!」
「なのはー!」
さらにヴィヴィオやフェイトもやってきてとてんやわんやな状況になってきた。
フォワード陣達もやってきたりして人が集まってくるたびに騒ぎが起こっているので最終的には看護婦さん達に『静かにしてください!』と注意を受けてしまったという始末である。
……現在シホが手術を受けているというのに結構肝が据わっている連中である。
……それからシホの手術は終わり、病室へと移動されたのだがいまだにシホとアルトリアはユニゾンしたままで金髪碧眼状態のままである。
目も覚めないために当分はみんなが交代でお見舞いに来ることになったの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ