第五章 StrikerS編
第百六十六話 『―――おはよう』
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「ふぅ……」
クラウディアの艦長席でクロノは安心の吐息を吐く。
聖王のゆりかごが黄金に輝く巨大な二つの刃で切り裂かれていき爆発を引き起こす光景をモニターで見ていたので皆の安否も確認できてよかったと思う。
そこに別モニターが開き、
『クロノ! 状況はどうなったんだ!? ゆりかごが爆発したって聞いたけど!』
『シホ達はどうなったんだい!?』
相手はユーノとアルフだった。
……あぁ、直で見ていなかったのかとクロノは内心でひとりごちて、
「心配するな、二人とも。シホ含めゆりかごに侵入したメンバー、捕らわれのなのは達、実行犯の戦闘機人達は全員無事だ」
『そ、そうか……。じゃあフィアも無事なんだね。よかった……』
『よかった〜……』
モニターの向こう側でユーノとアルフも安心したのか吐息を吐く。
だが、まだ安心しきれないというのが現状である。
「クロノ提督。地上より入電。
まず、レジアス中将が管理局に罪を認めて出頭したとの事。
次に、シュバインオーグ一尉が倒られたそうです。あまりの体と魔力の酷使に運ばれた聖王病院にて入院が決まったそうです。本人は今現在意識がなく危険な状態との事」
「わかった。報告ご苦労。さて、これよりクラウディア艦隊はこのまま第二種警戒体制へ移行し待機だ。当分は様子を見る」
「了解しました」
クルーにそう言い、クロノはまだ映し出されているモニターのユーノ達に目を向けて、
「さて、ユーノ。この通り僕はまだ現場待機の状態だ。お前達だけでも先にシホ達のもとに行ってやれ」
『わ、わかった!』
「それとなのはも検査入院らしいからさっさと告白してこい。当分会えないかもしれないからな」
『余計なお世話だよ! ま、まぁ行かせてもらうけどさ……』
「ああ。それと後ほど資料作成を手伝ってもらうからな」
『わかってるよ。じゃ!』
それでユーノとの通信は切れる。
それで背もたれに体を預け、今一度息を吐き、
「(……今回はどうにかなったが、これからが大変だぞ。みんな……)」
まだ機動六課の試験運用期間は終わっていない。
やるからには卒業のその時まで存分に成果を示さなければならない。
それに他にもなのはの体に埋め込まれたレリックの件や、最高評議会の今まで行ってきた所業の徹底調査、そして隻眼の魔術師……いや、ヴォルフ・イェーガー率いる戦闘集団にもなんらかの対策を練らなければいけない。
問題はまだまだ山積みである……。
しかし、
「(とりあえずはスカリエッティ関連は解決の目処は立った。機動六課設立の目的は一先ずは達成というところだな……。
これから出てくる問題は後手に回ざるを得ないが、その都度対処して行けばいい。どう転ぶか分からないが、管理局はそこまで脆くはな
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