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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
003 修行? いや、魔改造
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抜けている掛け声と共に降り下ろされた雷神の槌がごとき降雷によってその生命を散らされ、それこそ文字通りに消し炭になるだけだった。

「あの宝箱に……」

スペースモルボルの死体が透ける様に消えると、1つの宝箱と塔の入り口に戻る為のものだろうワープサークルが現れた。

「おお……こんな感じになっていたんだ。……“アギトの証”」

才人は宝箱に入っていた神々しいオーラを放つブレスレットを倉庫>氛氈g王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)”に突っ込みながら呟く。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 平賀 才人

“アギトの証”を手にいれて2年──15歳になった俺には悩みが有った。

この2年の月日で手札を増やした。“弓矢に選ばれし経験者達(アーチェリーピッキング)”のスキルで、歴代所有者達の経験値から仙術や魔術、武術、氣を扱う方法なども修得したし、後は【ONE PIECE】の覇気や六式なんかも“答えを出す(アンサートーカー)”で効率の良い習得方法の答え≠だして、どうにか修得した。

そして、神器面では“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”を始めとした“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”に“絶霧(ディメンション・ロスト)”などもある程度は使いこなせる様になった。……神器(セイクリッド・ギア)≠フ極致である禁手(バランスブレイカー)≠ノは1つも至っていないが。

(参ったな。……出来る事が無くなった)

<相棒、そんな手持ちぶさたな顔をして一体どうしたんだ?>

ドライグの問いは俺の悩みの正鵠を射ている。

「お前は俺の心でも読めるのか? お前の言う通り、確かに手持ちぶさただよ」

<何年相棒を見てきたと思う? ……暇だったら、精神世界(こっち)≠ノ来て俺と久しぶりに模擬戦でもするか?>

「……だな。……“腑罪証明(アリバイブロック)”」

どうでも良いことだが、“腑罪証明(アリバイブロック)”を使う時、毎回目を瞑ってしまう。

閑話休題。

「……それじゃあ、逝こうか。ドライグ、ついて来いよ? 俺を見失うなよ?」

<ククク、それは一体誰に物を言ってるんだ? 全盛期より力は落ちようが、俺はこれでも3勢力の戦争を引っ掻き回した天龍の片割れ。たまたま力≠得ただけの15かそこらのガキが、俺に楯突こうなど片腹痛い。相棒程度の実力者なら、そこそこ居た事を思い知らせてやる!>

「哈ァァァァァァッ!」

俺は一気呵成にドライグへと突っ込んだ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ん……ここは?」

微睡みに沈んでいた意識を浮上させる。

「俺は確かドライグと模擬戦して──
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