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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
003 修行? いや、魔改造
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イグには俺が転生者で、この世界がドライグが居た世界とは異なる世界であって、恐らくだがこの世界にアルビオンが居ないことも話してある。……まぁ、ドライグは少し寂しそうな声音で空元気を出していたのが気になったが。

「……悪いな、ドライグ」

<相棒、いきなりどうしたんだ?>

「何でもないさ」

<ははは、変な相棒だな>

ドライグの朗らかな笑い声で、少し──僅かばかり残っている良心が痛む。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「苦節3年。やっとアレ≠倒せる様になった」

この3年の訓練で、漸く雷≠フ力が1億Vの大台に乗ったのでかねてより欲していた、とある世界にチートアイテムを入手しに往く。

「往く世界の設定は誰も登ったことの無い、ジュデッカ──もとい、アギトの塔の頂上≠ナいいか。……“腑罪証明(アリバイブロック)”」

SIDE END

SIDE OTHER

「……でけぇ……」

才人は目の前に聳える緑色のナニかを見て、一言そうやって呟くことしか出来なかった。……それもそうだろう、その緑色のナニかは才人の視界の8割以上を占領しているのだから。

見上げても緑緑緑緑緑。緑一色。緑黄色野菜も真っ青な緑。その緑色のナニかは──スペースモルボルは、根元からおびただしい程の数の触手を生やしていて、その触手を時折ワシャワシャと動かしていて、見る者全てに嫌悪感を抱かせるような容貌をしている。

「まだバレて無いみたいだな。こんな事もあろうかと、“インビジ”を掛けておいてよかったな」

<……相棒は不思議な魔法を使えるよな>

「まぁな……さぁ、いくか」

<応っ!>

『Boost!』

――バチッ…バチッ…バチッ

才人の手に顕現する“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”。機械的な音声と共に才人の雷≠フ力が倍加され、才人の身体からスパークが溢れ出す。

『Boost!』

『Boost!』

『Boost!』

「ドライグ、もう十分だ」

“赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)”の能力は10秒毎に自分の力を倍加させていく倍加≠フ能力と、倍加≠オた力を他者や他の物に渡すことが出来る譲渡≠フ力がある。

才人が4回の倍加──16倍で止めたのは……

「1000万V……“トールハンマー”! ていっ」

――ズシャァァァァァァァァァアアアン!!!

<GISYAAAAAAAAAAAAA!!!>

……倍加を止めたのは、10000000×16=160000000──1億6000万Vもの雷を落とされれば大概の生物は息絶えるからだ。

……かくして、スペースモルボルは誰に殺されたかも判らぬまま、どこか
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